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 ハ ウ リ ン キ ャ ッ ツ

 ロックンロールであそぼ。

小さくてきれいなその王国についての雑記


世界の片隅にひとつの小さな王国があって、もしかしたらもう少し豊かな国になりたいかもしれないけれど、街の人々たちが飢えるほどには極貧というわけではなく、流行病もないし、いまのところはとりあえず内乱とか、戦争もなくて、周りにあるほかの国ともそこそこ仲良くて、堅い石でできた街の広場では月の光に手を伸ばすように夜毎にギターの演奏が始まる。悪くない国だと思う。街の人々やこの国の王様は自分たちの国の産業にやや疑問を持っていて、この国にはもっと合っている産業があるんじゃないかなあ、と思ったりするけれど、しばらくはこのまま国を存続させていくつもりだ。

この王国というのは、つまり私自身のことだ。私は自分の中にひとつの王国を持つことにしていて、何か問題が発生すると度々、この王国に思いを馳せる。「あのライブに行きたいんだけど」とか「どうしてもアレが欲しい」とか、感情過多になり過ぎて、自分自身に問いを発するという作業が困難なときには、いっそ問題ごと物語のレベルに引き上げたほうがむしろ客観的になれる。「自分」というものの全てを、利己的にコントロールできるなんて思わないほうがいい。自分は王様だけれど、身体やそれをとりまく環境は王様のものだけではない。街の人々が支えるものだ。耳を澄まして、街の人々の声を聞くのだ。

王国をうまい具合に存続させていくのはとても難しい。実際のことをいうと運次第のときもある。でも、国が美しくあるためには国家の経営を破たんさせてはだめだし、病気を流行らせるのも良くない。自分の国の中で始末をどうにかつけられる嘘なら街の人々も見逃してくれることもあるだろうけれど、外交的に出まかせを言い続けるのも考えものだ。私は私の王国に、なるべく美しくあってほしいと思っているし、他の国からもできればいい国に見られたほうが嬉しい。王様はロックンロールすぎるし、浪費家だし、ややろくでもないかもしれないが、私の王国は、いまのところ駄目にならずにやっている。

君も君の王国を持つといい。それはどんな王国なんだろう? 産業はどんなことで、その産業で国を賄えている? 国としての方向性や指針は決まっている? 国民たちはどんな娯楽が好きだい? 娯楽が過ぎて経営破たんするような王国は困るね。王様ひとりぼっちで高く高く塀を巡らせるのも悪くはないけれど、それならこもりきりになっていてくれたらいいんだよ。時々出てきて、周囲の国を困らせるのはよしたまえ。

それぞれの国のかたちというものがある。納得できないこともあるし、いびつでだめな部分もあるけれど、とにかく私は私の領土を好きでありたい。そのためにいろんなふうに、地道に言葉を費やし、理解を求める外交的な根回しもして(ほかの国にはほかの国の事情があったりするから、何事も理解してもらうのには時間がかかる)やっといま、王様には自由な時間ができて、街の人々が怒りださない程度にロックンロールなんかを楽しんでいる。君も君の領土や王国を愛せるといい。どれだけまわり道をしても、やっぱり自分の王国を大事にするべきだと私は思う。

私の指の先に日は昇り、
私の爪の先に日は沈む。
地平線はあのひとの王国に憧れてやまない両の瞼のうえに広がり、
歪な耳のカーブにはいつも波が打ち寄せている。

私は私の王国を駄目にしたくない。
だから、つまらなく思える生活もどうにかがんばろう。
ロックンロールというのはとても意地悪で、大きな犠牲を強いるものだから、それでも私の王国が凛として美しくあるように、街の人々の声を聞いていよう。

ろくでもない王様は、
今宵もまどろみながら、はてしない恋の夢をみている。

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