ハ ウ リ ン キ ャ ッ ツ

 五線譜という名の線路を辿り、きみと奇跡を探しに行こう。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

宝塚歌劇雪組公演「ソロモンの指輪」「マリポーサの花」


ロックンロールが好きで、ロックンロールに詳しいのは当たり前だと思うんだ。それはなんにでも当てはまることで、映画が好きだから映画に詳しいとか、小説が好きだから小説に詳しいとか、さ。その知識のコアさを競う場面ももちろんあっていいのだけど、私はもっと自由に、もっと大きくフィールドを広げて、どんどん脳のシナプスをつなげて行きたい性格で。

だから、誘われたら宝塚だって観に行っちゃうんだ。今日の宝塚の公演、さて、ロックンロールかな、どうかな。

日比谷の宝塚劇場前で待ち合わせした友人からチケットを渡されて「あんまりいい席じゃないんだ」と言われる。チケットを見てみれば、2階の○列、3番。3番ということは、舞台向かって一番左端のほうということで……
「なんだ、超コビー側か……せめてマーシー側が良かったね……」
思わずそう呟くと、友人に「何でもクロマニヨンズで考えるのはやめろ」というもっともな突っ込みが入る。この友人は、宝塚ファンだけど、私につきあってクロマニヨンズのライブも、行ったりするので話が早い。それにしても普段ライブハウスなどに入り浸っていると、こうステージが広くてオーケストラボックスがあって、やたらと女子トイレが広い宝塚の劇場に足を踏み入れると、なんか落ち着かないね。
今回の宝塚公演、まずショーがあってそれからミュージカル。普通は逆で、ミュージカルをやってからショー(そして最後に名物の大階段)になるんだけど、こういう変則的な場合もあるらしい。ショーの「ソロモンの指輪」のほうにもちゃんと筋があったらしいが、ダンスと歌だけでは話の流れまではよくわからなかった。でも指輪を模した丸い舞台装置などは面白かったかな。
ミュージカル「マリポーサの花」は、メキシコ近国……という設定なのかな、その国の革命をモチーフに、二人の男の友情と、恋が絡むお話で、結論から申し上げると、宝塚にこういうシリアスな設定はあまり似合わないのだな。だって、きれいじゃないか、舞台上の彼女たちは、みんな。それで彼女たちが血や戦争の話を演じて、リアリティが出るかね? 出るわけがない。人の死はどこまでも薄っぺらく、深みも何もない物語になりがちなんだ。それでも今回は脚本がそこそこしっかりしているぶん、健闘した方だとは思うんだけれど。何度か宝塚の舞台を見に行ったけれど、これよりもっとひどい「酩酊して書いたんですか?」って脚本はたくさんあった。

もちろん宝塚という世界に「脚本がどうの」「演技がどうの」言うのは的外れではある。だって、お客さんたちがオペラグラスで何を見ているかというと「自分の好きな男役(或いは女役)の表情」なんだからさ。解ってるんだが、それでも言っちゃうと、この「マリポーサの花」、「革命! 革命というのはこういうもんです!」「友情! はい、男の友情! こういうのが男の友情です!」「恋! 恋ですよ、皆さん!」というように、全てがいかにも画一的な解釈で話が進み、友情はあくまで美しく、悪役はいかにも狡猾過ぎて、「お、そうきたか」という展開がひとつもないため、いささか予定調和すぎてつまらなくはあるな。

しかしたまにこういう別種の世界のものを見に行くと、きちんと自分の立ち位置を確認できる気がしていい。世界と私の間の一番のずれは、つまり「私の好きなものがほかの誰かにとってもいいものとは限らない」という事実で……これは言葉にして書くとひどく当り前のことなんだけど、時々、私を含めた多くの人はそれを忘れがちになったりする。「何でこの良さがわからないんだろう?」なんてさ。宝塚が好きで劇場に通っている友人を「何でこういうのがそんなにいいかな」と不思議に思う気持ちは、たぶん彼女が私とクロマニヨンズの関係に抱く気持ちとあまり変わらない。
そういえば、宝塚のファンにしては心が広い(「宝塚のやることはみんな最高!」というような、割と狂信的なファンもいたりして……そういう部分では、宝塚もクロマニヨンズも変わらない)この友人は、私の「マリポーサの花」についての感想も「確かにその通りだ」と受け止めてくれるのだが、では友人がこのミュージカルを何回見たのかというとこの日ですでに3回目だそうで、一度など本場である宝塚市! 兵庫だぞ! そっちまで遠征して見ているそうなのだ。
「一度見れば十分だろうが、こんなの……なんでそんな何回も見るんだよ」
呆れて思わずそう言ったら、笑顔で
「おまえに言われたくないなあ、ところで、次のクロマニヨンズツアーはいったい何回マーシーを見に行くんだい?」
と返された。自分でもその通りだと思った。ほら見ろ、こうだからね。時々宝塚も見ないと、自分を棚にあげてしまう、馬鹿な私だ。

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://howlincats.blog114.fc2.com/tb.php/136-a711c856

 | HOME | 

Calendar

« | 2017-10 | »
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

Monthly

Categories

Recent Entries

Recent Comments

Recent Trackbacks

Appendix

ましま にあ

ましま にあ

Hey ho,let's go!

ましまにあと直接連絡を取りたい方は
mashimania(´・ω・`)hotmail.co.jp
(´・ω・`)を@に進化させて下さい!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。