ハ ウ リ ン キ ャ ッ ツ

 五線譜という名の線路を辿り、きみと奇跡を探しに行こう。

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2007年12月初旬、銀杏BOYZのテレビ出演


「NEWS23」に出演した銀杏BOYZを観た。いろいろ思うことがあって私にとってはとても興味をそそる出来事だったので、覚書としてここにまだまとまらない感想を書いておく。

最初に彼らをみたとき(それはネット上に流れているライブ映像だった)裸になって叫び、汚い言葉を吐き捨てる峯田和伸というボーカリストに対し「ああ、ブルーハーツみたいなやつらがまた出てきたのかな」とびっくりした。私はどうしてもヒロトさんが好きなので、そういう印象になってしまうけれど、いまどきブルーハーツの頃のヒロトみたいなパフォーマンスをマジでやっているやつがメジャーになってきたのだとしたら(そしてそれの人気がほんとうに出ているのなら)音楽に救われたとかこの歌が自分の気持ちだとか言えるくらいの、一番感受性豊かでてれくさい年齢の若者たちは、いったい音楽に何を求めているのだろう、と不思議にも思った。

それから峯田君が主演した映画「アイデン&ティティ」を観たり「あいどんわなだい」のPVを観たりした。「純情可憐な君と杏仁豆腐食べたい」という歌詞はちょっとすげえと思った。好きだ。
私が「NEWS23」を観たのは、だから応援というよりも、もっとたちのわるい興味本位だ。峯田君は少し前に台湾のライブで全裸になってつかまっている。テレビなんか出て、またなんかするんじゃないのか、してくれたらことはどうなろうと面白いじゃないかというちょっと意地悪な気持ちもあったのだと思う。
わかりやすいと思うから、ブルーハーツがテレビに出たときのことと比べるけど、ブルーハーツも確かに銀杏BOYZと同じような面は持ち合わせていたと私は思う。ブルーハーツは見るからにロックンロールをやってる不良=悪ガキで、次に何をやるかわかんなくて、でも変に素直なところもあった。
ただ銀杏と違うなと思ったのは、ブルーハーツにははっきりとテレビというものを疑う彼ら独自のものの見方、皮肉交じりにテレビに出る自分達すら茶化してみせる一種のひねくれた立ち位置があったことだ。私は銀杏BOYZもこの立ち位置を踏襲するバンドなのかと思っていたが、どうやらそれは少し違っていたらしい。
峯田くんは良くも悪くもまっすぐだ。まっすぐさを装っていたのかもしれないけれど、それでもまっすぐに見えた。見えてしまっていた。彼のまなざしには皮肉など欠片もなく、たとえばヒロトならぜったいにそんな場所で言わないだろう「ありがとう」を歌の前に繰り返して言っていた。ギターにはバッシングを受けたグラドルの写真が貼ってあり、彼のそのどうしようもなくむさくるしいたたずまいにはどこか妙に聖なるものさえ感じた。

「不良」は「不良」でも悪ガキという意味ではなく、銀杏は言葉通り「良くないもの」「良くなれなかったもの」なのかもしれないと思った。ブルーハーツが出てきたとき、彼らはまだ20代前半だった。やんちゃでもなんとか通る時代だ。
峯田君は私とほぼ同じ年の生まれだから、今月30歳を迎えるはずだ。音楽に歳は関係ないとはいえ、やはり何度か叩かれてそこから立ちあがってきたもののどうしようもなさが彼にはあるように思う。おそらくそういう部分にひかれるファンもいるのではないだろうか。少しずつ屈折し、痛み、傷つき、「より良くはなれないもの」に甘んじて、それでもなお歌い、パンツ1枚でギターを抱え「ありがとう」とテレビで言える彼の姿を見て、私は失笑していいのだか感動していいのだかわからない妙な気持ちになったのだ。
不意に思ったりもした。これはキリストみたいなものじゃないか? ひどく卑俗で、全裸もやったりして、でもいやに素直で澄んだ眼をした峯田という男。「ひかり」という長い曲を途中まで熱唱した不良の銀杏BOYZ。これはもはやロックンロールではない気がする。かっこいいという枠でもない気がする。こういうのが、新しいのか古いのかさえ今の私にはよくわからない。

興味本位で見ていた私は、てっきり壮大な皮肉が返ってくるかと思っていたのに肩すかしを食った挙句によくわからなかったものだから(音楽的にもビジュアル的にもどうしても、銀杏のファンの人が書くように、彼らを「かっこいい」とは思えないのだ、私は)ちょっといらいらしているのかもしれないけれど、とにかくこれからも峯田君がああいう立ち位置で音楽活動をやっていくのかというのはちょっと面白い問題だと思う。あの「NEWS23」で新しい時代の音楽のなにかが動きはじめたのだとしたら、もっと面白いね。

不良BOYZとキリスト。とりあえず見ていたいと思う。「次は俺が歌う番だ」と言った聖者なのか詐欺師なのか安易に決め難い男。ぜんぶ嘘なら、それはそれでおもしろい。

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