ハ ウ リ ン キ ャ ッ ツ

 五線譜という名の線路を辿り、きみと奇跡を探しに行こう。

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映画紹介「灰とダイヤモンド」


ずっと年上の人に強く強く勧められ、観た映画。おそらく自分ひとりではこんな映画に辿り着くことはなかったろう。先人の意見というのは聞いておくべきときもあるな。

1945年、終戦直後のどこかけだるげな雰囲気のポーランド。政治的にはナチス・ドイツが撤退したものの、まだソ連系共産党の支配は受けていない時期である。大戦中、対ナチスレジスタンス運動をしていた主人公マチェクはポーランドの自主独立を目指し、政府に抵抗する組織の一員として、政府の要人シチュカの暗殺という任務を遂行しようとしていた。だが、そんなときに訪れる激しい恋……ひとりの無名の青年の、たった一日の物語。


「青春とは無名のことである」とは誰の言葉だったろうか、淡々としたモノクロの映像に、やり場ない青年の生と死が確かに焼きついて、人の心の中で延々とこだまし続けるような映画だ。
政治的な事前了解事項が多く、その点で言えばつまらない、難しい映画と捉えかねられないのだが、そもそも映画と言うのはこういうものだったのじゃないか。ただの娯楽映画が悪いとは言わないが、今の映画があんまりにも地に落ちすぎたのではないかという懸念が私にはある。

逆さ吊りのキリストの奥に主人公たちを捕らえた映像とか、標的を撃って斃れこむその男を抱きしめた瞬間に上がる花火とか、映像的に少しやりすぎではないか、と思う部分もあるけれど、伝えたいことは本当にはっきりしているメッセージ性高い佳作。ほんとうにこういう映画って最近なくなったなあ。

主人公マチェクが弾丸を受け、そのときに彼の前に翻るシーツとそこにジワリと浮く血は、モノクロ映像なのにひどく鮮烈に頭に残る。白と黒の映像の無限性を感じるすばらしい場面。
これを観ていて、ドラマ「太陽にほえろ!」のジーパン刑事(松田優作)の殉職シーンを思い出し、なるほどなるほど、と納得してしまった。マチェクのこの無様でどうしようもなく、だが胸が詰まるような死に方は、松田優作だけでなく各方面に影響を与えているはずだ。

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