ハ ウ リ ン キ ャ ッ ツ

 五線譜という名の線路を辿り、きみと奇跡を探しに行こう。

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映画紹介「春の雪」


原作は三島由紀夫の『豊饒の海』より。父の書架に立派な装丁のこの本があったことを覚えているが、父が読んだのかは定かではない。私は微かに読んだ記憶があるけれど、大して内容を覚えていないところを見ると面白くなかったのだろう。隣に並んでいた三島由紀夫訳の『千夜一夜物語』は中学生の私にとっては刺激的で無茶苦茶に面白かったな。


ときは大正時代。侯爵家の息子・清顕と伯爵家の娘・聡子は幼馴染で、いつの日か聡子は清顕を慕いはじめる。しかし素直でない清顕は、不器用なかたちでしか彼女に思いを伝えられず、聡子に宮家との縁談が持ち上がっても知らぬふりを押し通す。絶望した聡子は縁談を承諾。だが、それを知ってやっと清顕は聡子への留めようのない思いに気づく。後戻りできないと知りつつ、逢瀬を重ねるふたり。だがそこに、静かに悲劇の波は寄せ始める……。


あらすじだけ書いたらなんだかすごく面白そうになってしまったが、実際は凝った映像ではあるものの、そこに期待していたような新しさは見出せない。清顕の見る夢などの伏線はありきたりで特に考えさせられるものではなく、だからといって原作の美学を忠実に描こうとしたわけでもないようだ。
キャストに関して言っても、私はまったく期待せずに宮家コスプレのミッチー(及川光博)を観に行ったつもりだったからいいようなものの、主役をはる妻夫木聡・竹内結子両人共にひどい演技だ。事務所のはからいなのかどうなのか、キスシーンなど案外に扇情的なシーンが多い割になぜだか「素肌にサスペンダー」で出てくる清顕くんなど、どうにもリアリズムが不足しているように思う。素肌にサスペンダーて。いったいどんな服の脱ぎ方をしたら自然にそんな風になるんだ。扇情的な場面を多く入れる脚本ならば役者陣にはマイケル・ダグラスの如く尻まで見せろとは言わぬからそれなりに覚悟して演じて欲しいし、そうでないならば美意識の高い三島の世界を描くべく、そんな刺激的なシーンは多く必要ないだろう。映画ならではの「あ、このふたりには尋常ならざる関係があるのだな」と観客に気づかせる撮り方はぜったいに出来るはずだし、むしろそういう部分でもっと三島らしさを出して欲しかったと思う。

脇役の石橋蓮司・田口トモロヲなどのキャスティングはなかなかよかった。ちなみにミッチーは、今まで観て来た中では一番ひどい。

あらゆる意味で中途半端。大した映画ではない。

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