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映画紹介「陽気なギャングが地球を回す」


何回地球が回っても、ギャング映画は滅びない。

そうであるべきなのに、1作目はまだましだったものの、2作目はちょっとひどかった「オーシャンズ11」「オーシャンズ12」のシリーズ以降、ギャング映画にはなかなかお目にかからずにいた。だから伊坂幸太郎の痛快ギャング小説「陽気なギャングが地球を回す」が映画化されると知ったときはうれしかった。予告編を観た。響野役、金髪姿の佐藤浩市は原作からかけ離れたイメージだったものの、スタイリッシュでかっこよかった。


それぞれに特技を持つ4人の仲間……人の嘘を見抜いてしまう男・成瀬、演説の達人・響野、体内時計を持つ女・雪子、そしてスリの達人・久遠。彼らはロマンを求める銀行強盗チーム。けれど、今回の銀行強盗計画には、どこか裏切りの匂いがつきまとう。最初から最後までかっ飛ばして「ロマンはどこだ?!」スピード感溢れるギャング・ストーリー。


……と、明るく映画内容の紹介をしてみたものの……私だって原作と映画は切り離して考えるべきだってことは重々解ってるんですよ、えぇ。でも、いくらなんでもコレはひどくないかね。物語の犯人まで大幅に変えてしまっては、キャラクターだけ借りた別物ではないか! しかも、これがまたいかにも安易な犯人設定。驚きもできない。むしろその安易さに驚愕。この程度で「あの小説を映画化!」って銘打つな馬鹿。
と、このように突っ込みどころが多すぎて、レビューをまともに書く気がおきないほどだ。伊坂幸太郎の原作はもっと洒脱で垢抜けていたが、どこをどうしたらこれほど泥臭くなるのかわからん。呆れるを通り越して、怒りさえ覚えてきた。伊坂幸太郎をこよなく愛する分、余計苦しい。

ひとつだけ一番がっくりした部分を書くなら、無理に成瀬と雪子の恋愛を物語に絡めてしまったことだ。よくできたギャング映画には恋愛など、ほんの風味ほどにしか必要ない。いっそなくてもいいくらいだ。そのことはなにより、原作がよく証明しているではないか。なのになぜ、この映画は成瀬の似非死にの場面まで入れて、わざわざ原作にない恋愛を加味しなければならなかったのか。それはひとえに監督や脚本家の考えが浅く「映画には恋愛がなくてはいけない」という舐めた考えがまかり通っているからだ、と思う。私はなによりそういう浅知恵が嫌いだ。

点数をつけるにもつけられない。最近観た映画の中ではとにかく一番ひどい。古田新太、大倉孝二など役者はそれなりに粒が揃っているだけに、脚本の粗さが余計目立つ。しかし、最大の被害者は原作者の伊坂幸太郎ではないのか。こんな映画にされちゃって。私が原作者なら激怒する。
響野役で演説を滔々と述べる佐藤浩市は素敵だが、もっと素敵なシーンが原作にはたくさんあったよ。そういえば、成瀬との友人関係の描き方からして、この映画は失敗してた。もうどこもかしこも疎いし粗い。そりゃあ浩市さんも弾けて金髪にもしたくなるよな、こんなひどい脚本じゃ。

「ロマンはどこだ?」がこの映画のキャッチフレーズ。しかし、私は断言する。この映画の中にロマンなどはない。

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