ハ ウ リ ン キ ャ ッ ツ

 五線譜という名の線路を辿り、きみと奇跡を探しに行こう。

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映画紹介「イル・ポスティーノ」


イタリア映画はなにより画の撮り方が美しい。レンブラントの絵を見るように、男の思索的な横顔に影が落ちる。昼の強い光ではなく、この世に接吻るような斜陽。その例えはそのまま、この映画の内容の暗喩になりはしないか。


リゾートに行くにはいいかもしれないが、住んでいれば退屈そうなイタリア・ナポリの美しい島に、政府に追われてチリから亡命してきた詩人・パブロが住みつく。世界中から彼の元へ届く手紙のために、彼専属の郵便配達人となったマリオは、パブロとの交流の中で詩というものに目を向けはじめる……ラストシーンの苦い、余りに綺麗な映画だ。題名の「イル・ポスティーノ」は「郵便屋」という意味のイタリア語。同じイタリア映画でも「ニュー・シネマ・パラダイス」や「ライフ・イズ・ビューティフル」などのように押し付けがましくなく涙を誘う作品で、内容も良くまとまっている。上記2本で泣けなかったというひねくれものは、おそらくこの「イル・ポスティーノ」でぐっと来るのではなかろうか。


「この世界は何かの暗喩?」と、詩ではなくてもなにかを創作する者たちすべてにとって、ずいぶんと素敵な台詞を呟いてくれるマリオのために、映画の中の美しい海は在り、風が在る、というような、感傷的で詩的なレビューを書きたい、と心から思ってしまう。詩を書こうとしたのではなく、純粋に詩そのものになりたがったようなマリオと、本当に詩そのものになってしまった主演のマッシモ・トロイージを私は悼む。そしてマッシモ・トロイージがこの映画を撮り終えた直後に死んでしまったと言う事実が、この映画をより美しく完成させていると言うことを受け入れる気には、まだ、なれない。

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