ハ ウ リ ン キ ャ ッ ツ

 五線譜という名の線路を辿り、きみと奇跡を探しに行こう。

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OASIS 2009年3月29日・幕張メッセ


日本ツアー最終日、行って来ました幕張メッセ。最終日なぶん、あちこちで情報が乱れ飛んでいるのを次々聞いてしまい、期待が膨らみっぱなしの初オアシス。幕張メッセ、すごい人の列。気合の入ったオアシスファンか、相当のお祭り好きじゃなきゃ、こんな列には並んで待てないよ……と早々に逃げ出し、建物の中でビールを飲んでたら、開演ギリギリまでに思ったよりも酩酊。わーお。同じくしたたかに酩酊した同行人と相談し、モッシュでわーわー言うよりは、兄貴の歌をじっくり聞きたいね(モッシュゾーン行ったら吐くよね)ということで、AとBを仕切った柵の前くらい、ノエル側でのんびり鑑賞。後ろのほうは思ったよりすいてていい感じ。クロークと物販、トイレがすごい混んでてびっくりした。
前座が終わって(思ったよりうまいバンドだった)ステージチェンジ、ライブ始まるよ~ってアナウンスがあって、その後かかった曲がビートルズ「ア・ハード・デイズ・ナイト」、続いてセックス・ピストルズ「ゴッド・セイブ・ザ・クイーン」。ジョン・レノンとジョニー・ロットンを足して割ったような声、なんてデビュー当時言われてたリアムへの洒落? どっちにしろ、あなたたち、めちゃめちゃ大好物だもんね、ビートルズにピストルズ。
さてステージに現れたオアシス、今ツアーお約束の「ロックンロールスター」で文字通りロックンロールの幕を切って落とした。たぶんリアムの声なんかは昨日のほうが調子が良かったとは思うんだけど(2日あるとね、たいてい2日目はね、喉の調子がよろしくなかったりするのよ、この人は)……仁王立ちで、タンバリン持って、睨みつけるように歌うリアムの姿、振る舞い、そういうものを目の前に観ているだけで、楽しい。2曲目の「ライラ」で同行人がさっさと弾けて、手を振り上げて「ヘーイ、ライラ~♪」と歌いながら人波に消えていったのを観た。ライブはお互い、それぞれ、自分勝手に楽しむのがルール。
「ライラ」なんかはけっこう盛り上がっていたのだけれど、ちょっとマイナーな曲になると、割とみんな静かになるね。もったいないな。私は「ライラ」より「シガレット&アルコール」とかの方が好きだぞ。「シガレット&アルコール」はまだ有名なほうか。
ノエル兄貴がブログで「ちょっと調子悪い」なんてまるで恋人のことでも書くみたいに気にしていたのは、ほとんどずっと握っていたあの赤いギターのことなんだろうか。確か、いっぱいギターを持っているはずだけれど、ライブではあんまりギターを変えない人なのかな。気に入ると、はまるタイプか? 「日本のファンのために」と歌ってくれた「ホワットエバー」などで使っていた深い艶のあるアコギはさらさらしたいい音がしたな。

それにしても彼らを見ているとほんとにマンチェスターの田舎もんのごろつきが「そおれ」とやってきて「じゃ一発やっか」ってステージに立ってるような感じがする。ノエルはともかくリアムにはあんまりサービス精神みたいなものは感じないし(あの仁王立ちだもの)、なんというか、いまだにすごくやさぐれた、洗練されてないものを観る感覚がある。それはぜんぜん綺麗ではなくて、むしろ汚れた手でがしっと掴まれたり、相変わらずの汚い言葉で罵られたりするそういう気持ちに似ているのだけれど、ただ、どんなにものすごい金額のお金が手元にあったとしても、その路線をいまだに保ち続けている彼らはすごいと思うし、ぜんぜん洗練されずにどこか汚いままだと言うのもすごく魅力的だ。胡散臭いんだよね、彼ら。ほんとに、兄弟が喧嘩して帰ったとか、ライブに来なかったとか伝説は数多いけど、それが似つかわしいリアルな凄みがある。
変な例えなんだけども、あくまで彼らってトム・ソーヤよりもハックルベリィ・フィンなんだ。トム・ソーヤは自ら困難を創造し、冒険を作り出して見せるけど、ハックは行くところ行くところ、毎日が冒険。でも別にそのことを苦とも楽とも思ってないのね。「歌、歌ってここまで来られて良かったなあ」オアシスも、目くるめくような毎日の中で、結局はそんなことを考えているんじゃないかしら。

キーボードを紹介するとき、彼の髪がストレートで長いのを受けてノエルが「ロードオブザリングに出てたろ、こいつ」と言ってたのが面白かった。兄貴らしい、ジョークと愛情に溢れた紹介。リアムは日本語で「ありがとー」と言ったり、最後ではタンバリンを客席に投げたり。曲の途中、ノエルが歌ってるとき、後ろのアンプまで下がってひじを突き、いかにも「暇だよおれ」ってポーズ作ってるのが笑える。
ノエルはアンコールの「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」、やっぱりこれは素晴らしい。ノエルがみんなに歌わせてくれて、おどけて時計を見るしぐさなんかもして、とても胸に沁みたのに、後から微笑が浮かぶような、そんなひととき。オアシスの歌って、今回のアルバムは特にその傾向が強いけど、いわゆる王道の歌のようにAメローBメローサビみたいな流れがハッキリしない歌が多いのに、すごくいい。そういう意味では、まさに王道を(或いは、無意識に)破壊して進むタイプ、なのかもしれないな。
あと、リアムの「ナエバに来るぜ!」というMCがあったとかないとかでみんな首を捻ってたんだが、フジロックが決まったようなので、たぶんそのことを言ったんだろう。フジロックでオアシス……いいなあ。

ライブが終わって、まだ興奮を引きずったまま、車内ででかい音でオアシスを聞きながら思ったよ。いったい、今夜どれくらいの人が車内で、ipodで、頭の中でオアシスを響かせているのだろう? って。音楽があの会場に静かに満ちて、私たちはそのきらめきを確かに少しずつ持ち帰ってきた。そのきらめきが、いまもいっせいにあちこちでスパークして、それこそがあのマンチェスターからやって来た不良のロクデナシ兄弟がしてくれたことなんだ。「ロックンロールスターになれるんだぜ」って、ニヤニヤ笑って彼らは言う。わくわくする。ほんとうに、彼らを観ていると、わくわくするんだよ。

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