ハ ウ リ ン キ ャ ッ ツ

 五線譜という名の線路を辿り、きみと奇跡を探しに行こう。

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レビュー縦横無尽。


・グリーンデイのニューアルバム「21世紀のブレイクダウン」を買って聞きました。……どうして彼らはこうなってしまったのか……オフスプリングに対しても多少同じような印象を持つのだけれど、特にグリーンデイは、オフスプリングよりも更に演奏技術は下なんだからさ、そういうバンドが頭のいい振りとかして「壮大なロック・オペラ」みたいなのをやらないほうがいいのに……。初期のキャッキャしていたパンク小僧のグリーンデイのほうが好きだな。でも、ライブには行きたかった。赤坂ブリッツ、チケット取れなかったんだよね。悔しいぜ。

・ではどんなバンドなら「ロック・オペラ」みたいなものをやっていいのか、というと、スタイルがはっきりしていて、語りたい物語がその音楽の中に内包されているバンドなら私は一種の語りの技術として間違ってはいないと思う。マリリン・マンソンのニューアルバム「ザ・ハイ・エンド・オブ・ロウ」は非常に良かった! そもそもマリリン・マンソンのバンドの人々はうまいからな。特に今回、みんなが待ち望んだトゥィギー・ラミレズがバンドに復帰したことが大きかった。マンソンはトゥィギーがだいすきなんだな、きっと。彼らが作るアルバム内の一連の物語には、そのサウンドの重厚さ加減もあいまって、確かに胸を打つものがある。

・村上春樹の新作「1Q84」を読了。私は、好きだ。村上春樹と言うと「ノルウェイの森」の無為な19歳のイメージが強いが、その春樹さんが遂に30歳を書いてくれた。「あとはもう失っていくだけの人生」とこの「1Q84」の中でも書かれていたりするけれど、それでも私は19歳の人間よりも30歳の人間のほうが、昔よりもずっとずっと純粋に、夢や希望や、少し照れくさいそんな美しいものを真に希求しているのではないかと思った。人は、年をとればとるほど純粋になっていくものなのかもしれない。
村上春樹さんは作品の中でも何度か書かれてるとおり、おそらく若い頃に大事な人を失った経験があるのではなかろうかと思うが、それが19歳のときの彼の傷、何度も何度でも小説と言う虚構に下ろして、その理由や、いったいどうしたら彼女を救えたのだろうか、と考えて止まなかった彼の傷だとするならば、新しい彼の傷はやっぱりあのオウムにまつわる一連の事件なのだと思う。なぜこんな風に人が死ななくてはならなかったのか、彼は怒りとともに絶望を抱き、長い間、静かに静かに混乱し続けていたのかもしれない。彼はすぐにそれらの事件を自らの小説に著すことができなかった。その事件を虚構に世界へ引きずり下ろすことが出来ずに「アンダーグラウンド」を書いた。
そしていま、彼は宗教を大きなテーマに盛り込んだ「1Q84」を書いた。彼の傷はおそらく癒えるものではないけれど、そこから新しい虚構がまた誕生する可能性はある。「アフターダーク」や「海辺のカフカ」と比べても、「1Q84」はいかにも村上春樹らしいみずみずしさに溢れたよい作品だ、と思う。春樹さんにはまだまだ小説を書いて欲しい。

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