ハ ウ リ ン キ ャ ッ ツ

 五線譜という名の線路を辿り、きみと奇跡を探しに行こう。

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ゴーギャン展をみにゆく。


東京国立近代美術館で「ゴーギャン展」をやっております。梅雨も明け、夏の暑い日ざしに誘われて、そーいえばゴーギャンはタヒチに住んで絵を描いていたのだったな、彼の描く絵というのはジワリと暑い夏に似つかわしかったのではなかったかしらと思い立ち、みにゆくことに。ええと、国立近代美術館。上野ですか。と、ふらふらと上野まで行ってから気づく。・・・・・・そんな美術館、上野にねえじゃん!

竹橋だよ、竹橋・・・・・・。東京砂漠怖ぇ(自分が勘違いしてたんじゃん)

行ってみたら気づいた。前も来たことあった、この美術館! ゴッホ展のとき! ゴッホとかゴーギャンとか、1800年代から1900年代に変わるときの世紀末の一群が、私はとても好きらしく。世紀末にはなにか一風変わった人やモノや芸術が生まれるというのもまた、私の持論で・・・・・・彼らの生きていた世紀末には到底間に合いはしなかったが、次の世紀末には間に合ったので、良かったな。きっと今の時代にも、あとから考えたら世紀末にふさわしいスーパースターはたくさん生きているんだろう。ね、ほら、君の隣にも。

ゴーギャンはゴッホの盟友だったそうで、のちには離反してしまうんだけれど、仲が良かったころにはゴッホと同じ風景をキャッキャとスケッチしたこともある。ゴーギャンのそういう初期の作品には、点描とか印象派風とか、あれこれと迷走している感じもうかがえました。でも、ゴッホのような開き直りと言うか、突き抜けた様子はないんですよね、器用貧乏というのか、どれを見てもそこそこうまいんだけど……という。34歳で家族を捨てるような真似をして画家を目指したそうなので、その時期は必死さのほうが勝っていたのかもしれません。

なかにひとつどっかで見たことあるなあ、という感じの絵があって、ああ、ロートレックだ。色使いや構図が、いかにも「くすんだロートレック」風だったので、ちょっと調べてみたら、ゴッホ、ゴーギャン、ロートレックあたりはみんなちょうど同じ時代にフランスにいた人たちでした。会ったことやもしかしたら刺激を受けあったこともあったのかもしれない。すごいな、そのスリーショット。
でも、ゴッホが天才でロートレックが鬼才なら、ゴーギャンはぎりぎりのラインでふつうの人だ。あくまでもギリギリのラインだが。
私はゴッホがとても好きで、すごくすごく惹かれるけど、彼の絵なんて、もう、憧れるどころか、うらやましくもないレベルの絵だもの。独創的すぎて、嫉妬さえ感じないよ。デッサンはむちゃくちゃだし、遠近感はないし、ギターで例えるならキース・リチャーズの弾くヘタウマな……(これ、すごく例え悪いな) ゴッホの絵って、あまりにぶっ飛んでるがゆえに、もしかしたら彼には一種の病気、色覚異常とか、あるいは不思議の国のアリス症候群のようなもの(小さなものが妙に大きく見えたりとか、歪んだりとかするらしい)とか、なにかそういうものを持っていたのじゃないか、という疑いさえ持ったりしている。常人であのセンスだとしたら、そりゃ気も狂うだろう。
ロートレックは、妙な明るさがいい、彼は生まれながらに不幸ではあったけれど、決してそれを言い訳にしなかったし、彼の描くポスターは、立体感も何もなく、現実離れしてのっぺりしてるのにほんとうにいい
「物語を描く」ってこういうことを言うのだと思う。

そののっぺりさやある種の狂気は確かにゴーギャンも持ってるのだけど、なんだろう、ちょっと暗い、のかな、展示を回りながら、ゴージャンの絵をみたときにまとわりついてくるちょっと不安な触感、 いったいこのねっとりしたものはなんだろう、とずっと考えていたのだけれど、 まだ納得する答えは自分の中で出ていない。
夏の暑さにふさわしい絵なのかな、と思って行ったんだが、色調も暗いし、全体的にはどうも不穏な感じのする絵を書く人だったみたいだ。
でもゴーギャンがタヒチに行って暮してみたことなんかも考えると、
燃えるような明るさにこそ、そのあとに来る夜の闇を、
うっとりするほどきれいなものにこそ、その中に詰まる生々しすぎる汚い血や肉を、
うっかり想像してしまった人ではないのかな、と思いました。
うーん、知性とか、絵に対する真剣な解釈のようなものが、先行し過ぎているのかしらね、ゴーギャンって。

だいたい、大真面目に絵に
「われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか」
なんて題をつけるところからしてきっとすごく常識的で、すごく些細なことでもいろいろ苦悩したりしていたタイプの人なのだろうな、と思うよ。
西洋のキリストにはとてもじゃないけど救われないことをあれこれとしでかしていたみたいだが、タヒチの風土になぞらえて幾度も聖書をモチーフにした絵なんか描いているってことは、 ほんとうは救われたかったのかなあ。だとしたら、とても彼はかわいそうだ。


平日でも3時過ぎだったのですが、それほど混んでもいず、また展示方法がなかなか上手で、その点はとても楽しみました。絵はいいですね。また観に行きたい。

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