ハ ウ リ ン キ ャ ッ ツ

 五線譜という名の線路を辿り、きみと奇跡を探しに行こう。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

百年の孤独


ヒロトさんが14歳でロックンロールに感電したように、私もまた14歳で出会って感電した本がある。寺山修司の「家出のすすめ」。当時、女子中学生の私はこの本で夏休みの読書感想文を書いて出した。恐れを知らなすぎる。
もともとこの本はそのとき好きだった筋肉少女帯というバンドの大槻ケンヂが自著の中で「お勧め本」として挙げていて、当時から彼ってちょっと……中学生が見ても明らかにアレだったから、なんだろ、怖いもの見たさって言うか、それでもよくある「夏休み推薦図書」みたいなのよりは面白いんだろうな、と思って、彼の挙げてる本、片端から読んで行ったんだよね。いまだにそのラインナップを覚えてる。寺山のほかには、中島らもさんとか、吉村昭の「戦艦大和」とか、ね。すごい本をセレクトしてたよ、オーケン。
ロックンロールを聞いてると結局はそのミュージシャンの源流であるブルースへつながっていくみたいに、私の長い長いいまだに続いている「本と行く旅」もそのころ幕を開けて、オーケンから寺山へ、それで寺山からガルシア・マルケスの「百年の孤独」につながった。このあたり、いい本にたくさん出会ったからね、いまだにとても記憶が明瞭。無理してたくさんハードカバーを買ったな。

有名な焼酎があるよね「百年の孤独」っていう。あの焼酎はずいぶんもてはやされているのに、元々の本を読んだことある人は少ないみたい。でもね、私も始めこの本を読んだとき、たった15年しか生きてなかったから、ぜんぜんわかんなかったの、本当は。ただ、題名がやたらにカッコいいし、わかったふりをして読んでいたんだ。

いま、また読んでる。「百年の孤独」。皮膚が砂でざらざらするような、暑い国の百年にわたる家族の孤独の物語。孤独というのにも温度があって、日本人の考えるそれはこの国の気候のせいか、寒々しくて冷たいけれど、マルケスの書く孤独は、ひどく乾いて熱い。のどが焼けるような孤独。
本にも読みどきというものはあるみたいで、本にも「読まれ方」というのはあるみたいで、今回やっとこの本の正しい読み方が分かった気がする。この本はね、家族の百年を延々描くこの本は、自分で家系図を作ってそれを横に置きながら、まるで自分の先祖の物語をひも解くように、いいことも悪いことも受け止めて読まなくちゃだめなんだね。4分の1までいかないかな、そのくらいまで読み進めたときに私にもやっとそれがわかって、自分で登場人物の名前を書いた系図を作って、そうしてゆっくり、少しずつかみしめるように読んでいます。

……真剣に本を読むことって孤独だな。そして、音楽を聴くことも、最終的にはそうじゃないかと私は思う。私の感動は私だけのものなんだ。それを寂しいと思うのか、熱いと思うのかは人それぞれなんだろう。

8月31日。彼の人が「そうだ8月には最後の夜が あとひとつだけ 夜がある」と歌った夜、私は「百年の孤独」を読んでいます。私の8月はもう少しだけ続きそうで、だから、夏の終わりはちょっとだけ待機中です。

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://howlincats.blog114.fc2.com/tb.php/262-5a370186

 | HOME | 

Calendar

« | 2017-09 | »
S M T W T F S
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

Monthly

Categories

Recent Entries

Recent Comments

Recent Trackbacks

Appendix

ましま にあ

ましま にあ

Hey ho,let's go!

ましまにあと直接連絡を取りたい方は
mashimania(´・ω・`)hotmail.co.jp
(´・ω・`)を@に進化させて下さい!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。