ハ ウ リ ン キ ャ ッ ツ

 五線譜という名の線路を辿り、きみと奇跡を探しに行こう。

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秋を言い訳にして


いっこの記事にまでいかない映画や本や演劇の感想を点描画みたいに、箇条書きにて。読書の秋、芸術の秋、秋を言い訳にして、いろんな作品をたっぷりと頭から浴びてみるのもまた一興。

・映画「ナイトミュージアム2」を観た。今度はスミソニアン博物館の展示物が動いて動いて動きまくるぜ。たとえ発想倒れだとしても(ナイトミュージアムシリーズは発想倒れに終わってないともろもすごいんだが)博物館の中のものが動き出す、って言う設定だけで胸踊るものがあるじゃないか! 私は「ナイトホークス」という絵がすきなのだが、その絵も動いているのがちらりと出てきて嬉しかったな。内容としては、ラブロマンスが絡む辺りは不必要じゃないか? とも思うし、いささかご都合主義的展開なのは否めないが、
「あれがああだったら面白いな」
「もしもこうなったら素敵だな」
「空を自由に飛びたいな」
という、まさに我々の愛してやまない「ドラえもん」の思考回路で、大人になったガキどもが目をキラキラさせて作った映画、というのが前面に出ているところが大変よろしい! 私は主演のベン・スティラーがすきです。「トロピック・サンダー 史上最低の作戦」というどうしようもない映画も観たよ。ジャック・ブラックも出てるよ。JBもすきだよ。

・映画「ココ・シャネル」を観た。いまシャネルについての映画は2本やっていて、私が見たのはシャーリー・マクレーンが出ているほうですね。もう1本は「アメリ」主演のオドレイ・トトゥが主役のやつで、どうもそっちのほうがややドラマティックに、浮ついて仕上げられている感がする(予告とかを見る限りね)
あんまり期待しないで行ったのだけれど、直前まで「しんぼる」見ようか、とか、いやいっそ「カムイ外伝」に、とか考えたのだけれど、70歳のシャネルがショーを行い、大失敗に終わるところからはじまって、もう一度ショーを成功させるまでを過去を振り返りつつ描いた映画「ココ・シャネル」思っていたよりずっと面白くて、よかったです。
シャーリー・マクレーンの、ラストのショー成功の時の表情がたまらなくいい。前回に失敗したときと同じように煙草をふかしながら、でも、新しい成功を目の前にして彼女はかすかに「泣きそうに笑う」の。安堵と幸福といままでの苦難と足元が抜けそうな恐怖をやっと克服した気持ちと、ただ「たのしい」だとか「くるしい」だとか一言では言えない、名づけられていない感情をその体いっぱいにたたえて、
泣いてるかと言われたら、泣いてない、
笑ってるかと言われたら、笑ってない、
ただ彼女は本当にかすかに泣きそうに笑う、その表情がとてつもなく素晴らしい! ラストのその表情を見るだけで価値ありかと思う。

・道尾秀介の「シャドウ」「骸の爪」を読んだ。ミチヲ(私はこう呼称している)、いいですね。最近急に有名になっちゃったけどね。一押しに変わりはない。変わったミステリーが得意な方です。ロック好きだと余計に面白い話がいくつか、って、これこないだも書いたね。「シャドウ」と「骸の爪」は別にロックには関係ないけれど、この2作は完全にハードなミステリの部類に入り、読むのはなかなか体力がいるので、ミチヲ初心者はぜひ「片眼の猿」あたりから入って彼の世界にはまってしまうがいいさ。

・ポール・オースターの「幻影の書」を読んだ。文句なし。スティーヴン・キング、ジョン・アーヴィング、そしてポール・オースターは何はともあれ、一度噛みついておくべき作家だな。もちろん好みもあるだろうけれど「幻影の書」なんかは村上春樹さんの「1Q84」が面白い、と思うタイプの人ならけっこういけるんじゃないかしら。翻訳の柴田元幸さんがほんとうにグッジョブです。深い深い諦観と悲しみに満たされた小説なのに、その枠を超えて立ち上がってくるはっきりとした、生々しい生命力を見ることのできる物語です。こういうのを物語って言うんだよな。

・演劇は蜷川幸雄演出の「コースト・オブ・ユートピア」を観に行った。渋谷のコクーンシアターですね。なんと3部作でそれぞれ3時間ずつということで、とても全部は見られないので、2部の部分だけを鑑賞することにして「話はわかるのかしら」と心配していたのだけれど、それなりに話は理解できた。細切れに観てもだいじょうぶ。
ロシアの若い革命家や小説家たちの群像劇で、基本的にはある程度の、その時代に関する共通認識としての知識がないと大変かも。少し衒学的な、人を選ぶ話だと思う。
話の作者であるトム・ストッパードはハムレットの脇役を主役に持ってきた「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」 などの作者でもあり、あれっ、最近、なにか日本で賞を貰ったはずだ。テレビで見たぞ。いちばん有名なのはあれだ「恋に落ちたシェイクスピア」だな。
この人はいわゆる舞台映えするようなドラマ性のある部分を、わざとあっさり書く、華々しい死をとげた当人よりもむしろその周りに注目する、もともとそんな手法が好きなのかなあ、人の死や、別れがわりに淡々と描かれている。時代を追って移り変わっていったり、変わらなかったりする人の内面を描いた脚本であるがゆえに、舞台そのものもかなり簡素で小道具で場を表現する感じ、ただ最小限のテーブルなどで確かな効果をあげているのは、さすがニナガワ。蜷川さんってもっと華々しい演出が好きなのかと思ってた。今回は、日本語のわからない他の国の人が見ても、それがいったいどんな情景で演じられているのかが端的に伝わるような舞台設計。
いろんな人がいろんな理想を抱いていろんなふうに変わっていく、そしてそれのどれもが正しいとも言えないし、全部正しいとも言える、複雑だけれど実際は人間ってこんなもんだよな、というシリアスな脚本、と私は捉えたけれど。壮大すぎてついていけなかったりもする。出演者は阿部寛さんとか石丸幹二さんとか栗山千秋ちゃんとか、やたら豪華です。

・秋を言い訳に、本を山のように読み映画を観たいものです。音楽以外にもオモシロイことが多くて、困っちゃうなあ。

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