ハ ウ リ ン キ ャ ッ ツ

 五線譜という名の線路を辿り、きみと奇跡を探しに行こう。

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映画紹介「チャーリーとチョコレート工場」


「スリーピー・ホロウ」に続いて、ジョニー&ティムの組んだ作品。相変わらずの破天荒ぶりは健在。


貧乏なチャーリーの住む町には、巨大なチョコレート工場が建っている。人の働いている気配が無いのに、毎日素敵においしいチョコが世界中に配達されていく不思議な工場だ。その支配人・ウィリー・ウォンカさんはある日、世界中でたった5人の子供を自分の工場に招待すると言う「ゴールデンチケット」をチョコレートの包み紙の中へ封入。選ばれた個性的な5人の子供達とは? そして、向かうことになった工場の中には、一体どんな世界が広がっているのか? ティム御大お得意の、チョコレートにしては少々ビターでブラックなファンタジー。


ティム・バートンがもしも真顔で「この作品は家族愛がテーマだよ!」とか言ったらはっ倒す。リアリズムの追求とか大いなる世界観とか「久しぶりに感動しました」みたいな映画ばかりが満ち溢れている中、ここまで家族愛をただの「ほのかな風味」にされると、いい加減笑ってしまうね。だってこの映画、誰にとっても観終わった後の感想は多分、「ウンパルンパ48パーセント・ウォンカさんのキモかっこよさ48パーセント・家族愛(いわゆる、まともな主張)4パーセント」だろうと思うのだ。チョコの川とかリスの殻剥きとかの手の込みように比べて、なんだあのウォンカさんの父親との再会シーンのやる気の無さは。「珍しい小臼歯だ」ってお前。突っ込みどころの多い映画ではあるけれど、そのほとんどがぱっと見て明らかにオカシイもんね、と誰にでも解るいわば非常に常識的なおかしさで、随所に挟み込まれる小さな笑いも天丼(同じことを繰り返して笑いを取る)や、名作映画のパクリ、などというオーソドックスな手法。

映画を通してわかるのは、ティム・バートンと言う監督は決して「天才」ではなく、やはり「異才」か「鬼才」であるということだ。私は彼を貶しているのではない。むしろ、手放しでこの映画を歓迎したい。ティム・バートンがもしも本当の天才だったら、もっともっと別次元のわけわかんない映画に着手していただろう。そしてそれはおそらく、こんなにも多くの人々には受け入れられなかった。
ティムもジョニーも、芯ではすごく常識的な人々なのだと思う。常識的だからこそ、ありえないファンタジーにとっても憧れる。ほんとうにチョコレートの川を出現させたいと願う。摩訶不思議な人間になってみたいと心から願う。理路整然とした科学よりも、夢を膨らませる余地のある御伽噺が大好きで、だからティム・バートンが科学を描くと、大抵は露骨に歪曲されたオオゲサなものになる。「スリーピー・ホロウ」のイカポッドの持つ器具といい、今回の映画の歯列矯正器具といい。

子供が次々酷い目にあう……といったブラックな映画って、日本だとあんまり受け入れられない場合があるけれど、今回の映画が成功したのは底流に「むかしばなし」的思考があるからだろうと思う。日本のむかしばなしだって、こぶとり爺さんとか舌切り雀とか、良く考えるとけっこう残酷な話が多いからね。その残酷さをチョコレートのスイートさとジョニーの奇矯ないでたちで包み隠して、召し上がれ。ただし、ティム・バートンと言う最高のショコラティエ、なかなかあなどれませんぞ。

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