ハ ウ リ ン キ ャ ッ ツ

 五線譜という名の線路を辿り、きみと奇跡を探しに行こう。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

雑誌「BRUTUS」/あの人を好きになった理由


BRUTUS」の2010年3月号で「日本のロック・愛」という特集が組まれています。表紙にヒロトさんの名前があるので購入、ヒロトさんのメインページはおなじみ柴田恵理さんの写真(去年11月、ツアー初日の渋谷の写真でした、いかにもヒロトさんらしい1枚です)と、旧友である水道橋博士からヒロトさんに宛てたメッセージ。「ただそこにいるだけで、ロックンロールを漂わせるミュージシャン」ということですぐ横のページにはチバユウスケさんがおります。もちろんこのページだけ立ち読みしててもいいんですが、巻頭の奥田民生さんのインタビュー、途中の綾小路翔さんのインタビュー、サンボマスターのページ、名盤特集などのあちこちに「ヒロト」とか「ブルーハーツ」なんて言葉がちりばめられていてなかなか面白いので、買って読むのも一興かと思います。この雑誌、ヒロトさん好きだね。前も「美しい言葉」の特集でヒロトさんを取り上げていましたね。企画に意見できるようになった、いわゆる編集者でもデスクくらいになった人が、いまちょうどブルーハーツ世代になりつつあるのかな。まあ、でもこうなると、ロックはもはやひとつの産業ですね。「ロックの夢を繋ぐのは、女子?!」なんてページまであるよ。こんなふうにもてはやされるうちが華じゃあねえの。真面目に「私はただ男と同じようにロックンロールしたいだけなんだ」なんて言い出したら、もてるどころの話じゃないからな。そこらへんがきっとロックとロックンロールの違いなんだな。産業になりえるのがロックで、三行ですまないのがロックンロール。ロールが大事なんだよ。ロールがな。

もう少し書くか。水道橋博士が、ヒロトさんへのメッセージにロックンロールとの出会いや、ビートたけしとの出会いについて書いている。出会うというのはすごいことだな。だから、ここから先は私の出会いについて書く。

このごろクロマニヨンズのライブなどで人にお会いしたり、あるいはメールなどを頂くと、とても頻繁に「どうしてクロマニヨンズを聞き始めたんですか?」「どうしてマーシーを好きになったんですか?」って聞かれる。たぶん、ブルーハーツ時代から大好きです! と言わんばかりのはったりをかますにも関わらず実はクロマニヨンズから聞きはじめましたー、というへたれファンなのに、やべえなあこいつ、って殺気を抱かせるくらいにはマーシー見る目がマジなので、みんな「なぜここまでハマったんだ……」って不思議に思うんだろうな。

私が彼を好きになったきっかけや出会いなんて聞いて面白いのかなあ、と思うんだけど、どなたかに会うたびに妙に聞かれるので、もしかしたら話の継ぎ目に苦し紛れに言ってみただけではなく、興味のあるひとがほんとにいるのかもしれない。
いままではその質問をされるといつも「ん、えと、なんでだろう」と口ごもってしまっていたのだが、ちょうど、すごくわかりやすい明快な結論を、以前に自分で出していたことを思い出したので、改めてここに記しておきます。たぶん、自分でも「なんでこんな好きなんだっけ……」って真剣に考えたことがあったんだな。以下に書くことは、あるひとつの答えを導き出すためにとても簡単な思考回路になっていますが、まあ、ひとつの事実ではあります。もちろん、これが彼らを好きになったすべての理由ではないです。
「 音 が で か い 」

から、私は彼らがとても好きなんだ、と思う。

クロマニヨンズを真剣に「こいつはいいじゃないか!」と思い始めたのは2007年の夏で、ライブハウスで実際に彼らの演奏を聞いてからだった。マーシャルというエレキギターのアンプをふたつみっつと積み上げて、マーシーは擬音にしたら「ガーン!」「ドーン!」「バーン!」ってな感じで、ものすごくでかい音のギターを弾いた。弾きまくった。

そのとき、私ははっきりと彼らに感じたのだと思う。
「なんとかしてこの音を遠くまで届かせよう」という、ひとつのまっすぐで鋭い、ゆるぎない力を。

「いい音楽」というのと「届かせようとしてる音楽」というのは必ずしも同じではないと私は思う。
「いい音楽」というのは、たとえば「愛は地球を救う」というひとつの言葉が全体的に不明瞭である分、私たちの耳によく馴染み、響きよく「ただしい」ことによく似ている。
「愛は地球を救う」というのはとてもすばらしい言葉だけれど、具体的に愛で世界を救うためにはどうするのか、愛というのは突き詰めれば何なのか、「救う」というのはどういう意味なのか、どの程度やれば「救う」ことになるのか、そのひとつひとつを明瞭にしていけばいくほど「愛は地球を救う」という言葉の良さはおそらく、どんどん解体されていってしまう。
「愛は地球を救う」という言葉の「よさ」を守るなら、その言葉の意味や主張はどこかで「ぼんやり」していなくてはならない。そういうものだ。これは言葉の特性というものを考えると、仕方ないことだ。
音楽にも、これと同じような構図はやっぱりあるのではないかな、と私は思っている。

クロマニヨンズの音楽はたぶん「いい音楽」ではない。誰にでも受け入れられるものではないし、騒音や悪ふざけに近いものも中にはある。あるよね?
だけど、少なくとも彼らは観客を目の前にしたライブにおいては、それが「よいもの」でなくても、自分たちなりの素直でわかりやすい言葉を使った歌詞で、いかにも古典的なロックンロールのリズムに乗せて、そしてなにより、アンプのボリュームを最大にセットし、ほとんどエレキギターそのままの音色を使った大きな音で「自分たちの音楽が確かにそこにいる人に届く」ことをひとつの目的にしてやっているのではないか、という気が私にはする。これは「愛は地球を救う」みたいにぼんやりしたところのまるでない、ストレートで直接的な、たとえば「好きだ!」みたいな告白に似ている。
単純なことだと思う。彼らがやっているのは音楽なのだから、とにかく音がでかければ、言葉通りの意味でより遠くまで、その音は聞こえるのだ。
そして「音がでかい」から、あのライブハウスで、確かに彼らの音楽は私にしっかり「届いた」のだった。
その音楽をどう理解するか、どう解釈するか、好きか嫌いか、というのはまた次の問題で、とにかく「僕たちはこの音楽を届けたいから、せいいっぱい大きい音でやるよ!」という彼らがそこにいて「ちゃんと届いてる! 聞こえるよ!」という私がいて、そのあまりにまっとうで、素直なやり取りそのものが、私にはとても嬉しかった。音のでかいロックンロールは、それだけで素敵だと思う。

こうやって文章を書く自分自身に置き換えてみても、ほんとうに大事なことを伝えたいときには、私は「きれいごと」や「いいもの」よりも「届くもの」を書こう、彼らのように在ろう、そのためには「どんな風に伝えるか」「ちゃんと届くものを書けるのか」をもっともっとよく考えなくてはならないのだ、と改めて思う。でも、音楽と違って文章は文字を大きくすれば伝わるというわけではないだろうから(ご覧の通りだ)ちょっと難しいな。

だから、こういう文章のひとつひとつが、私の唄だ。あの人が大きな音でギターを弾くのと同じことだ。届いているといいな、と思う。ほんとに。これを読んでくれている人に、ちゃんと伝わると嬉しい。裏の意味や行間なんか読んだりしなくていい、心の目なんて必要ない。ここに書いてあることそのまんまが、今日、私が伝えたかったことの全てです。届いていますか?

コメント

No title

BRUTUS、見ました!書店に勤めてるのですが、もう朝いちで一人だけワーワー大騒ぎでしたよ。悩んだんですが、永ちゃんの頁にもワーワーなって結局かっちゃいました、エヘッ。私もクロマニヨンズから大好きになったんです★音がでかいって、わかります!ドーンバーンとしてるというか・・うまくいえないけど、何か骨付き肉!って感じがしたんです。迫力ある感じ。いきてるー!というか。うまくいえない!なにいってんのって感じですが。おためごかしみたいなのがないというか★いつもうまく言えない事が多いのですが、mashimaniaさんの文章を読むと、そうなの!そう思ってたのよーって。勝手に心強い!とか思ってます。

No title

届いてます。私なりの受け止め方で受け止めてます。
音でかいの大事ですね!
あのまっすぐやってくる音に打ちのめされちゃうんです、私。
凹子情報ですが、「スピーカーじゃなくて、マイクロフォンの中から直接言っちゃうわけ!」「小難しい言葉を使わないで、中学生くらいでもわかる言葉で、でもすごいことをズバッと言っちゃう」などと、酔っぱらって言ってたらしいです。ウッスラ記憶にあります。

No title

BRUTUS、読みたくなりました!読んでみますね。
私もクロマニヨンズを好きになったのはライブの衝撃からでした。
自分はブルーハーツが好きだったけど、照れくさくて離れてたんです。だけどクロマニヨンズのライブに行ったら、なんだか目が覚めて全て吹っ切れるくらい楽しかったんですよね。大好きなことに正直で誠実なあの人達が、目の前にいて爆音で歌ってくれているのが奇跡だと思いました。何かが飛び込んできたような衝撃でした。
こんな話がしたくなるのって、もうmashimaniaさんのせいなんですよ(笑)
ガツンときてますよ(^^)v

No title

レフュージアさんの次々明かされる個人情報(ねこ或いはお勤め先など)が、もうぜんぶ面白くて仕方ない段階に入ってしまったのですがどうしたらいいですか。なんか書店勤務と言うことまで面白く感じてきました。こんな書店員……会いたいぜ……。

tokageさん&凹子さん
みなさん、やっぱり音でかいのにぐっと来てるみたいですね。もっと「クロマニヨンズは音がでかくて素敵。」ってことを私は伝えたいですね。難しいこと言わなくても、伝わることってあるんだよなあ。

No title

なぜ、彼らの鳴らす音に惹きつけられるのか。言葉にするのは難しいです。
私は彼らに対して、迷いの無さ、潔さ、みたいなものを感じるのですよ。
ブレない=変わらない・・・というわけではなく。立ち止まらずに、ただ転がり続けてる。そして“終わらない歌”を、ずっと歌い続けてるんだな、と。
本人達は気付いてないかもしれないけど、その転がり続けるさまが感動的なんだよなぁ。

そう、まさにロールが大事ってことですね。

No title

すいません。
さっき書き忘れてしまいましたが、ロッキンジャパンの兵庫さんのブログにヒロトとマーシーのネタが上がってましたよ。

No title

でっかい音、確かに彼らのでっかい魅力の一つです。音は空気を媒介とした波ですよね、ライブではその振動が耳だけでなく皮膚でもビリビリと感じられる。実空間でつながっているさまをありありと感じる瞬間だと思います。でっかいぶんだけでっかく響き、届きますね。うちのジャックもでっかく鳴らしたいな~
mashimaniaさんの唄もしっかり届いてますよ。こうやってみなさんのコメントがたくさんあるのもその証拠ですね^^

No title

すきなものをすき!というのは勇気がいることだと思うのです。
でも、あの人達は、むしろ、え!もうちょい気を使ってよ(笑)
ってぐらいに軽快にす・き・だー!!!って言うんですよねぇ...。
大音量で。気持ちが良い...。
mashimaniaさんの文章にも、そういう気持ちの良さ(潔さ)があるなーと思いながら、いつも読んでおりますよ。男前ですよ。

No title

自分も実はクロマニヨンズからのファンです。
音のでかさも含まれますが、自分が彼らにひきつけられる理由は、「リアリティ」です。私は真島昌利という人物像からR&R好きになりました。
当時ムーミン小説にはまっていて、ネットでムーミンについて検索してたらマーシーに出会いました。
「スナフキンを現実の人に例えるなら、真島昌利」
・・・・真島昌利って、誰???
ここから全ては始まった。
自分に限らず、現代人てゲームとか漫画とか、虚構世界に現実逃避しがちじゃないですか。彼らの音楽をきくと、そうじゃなくて現実に引っ張られるかんじがするんですよね。虚構じゃなくて、現実でやっちまえってかんじで、あ、やっていいんだ、みたいな。
いまいち意味分からない文章になってますけど、私はそんなかんじです(^^;

No title

私もお会いしたいですよお★アンハサウェイにそっくりとのこと・・・私はよくペネロペクルスにそっくりだっていわれますよ★よく勝手にヒロト&マーシーフェアとか、グループ魂フェアとかやって注意されてます!毎月毎月、音楽誌のとこだけが異様な盛り上がりで飾り付けされてます。熊本におこしのさいはぜひっ★どくろのピンで前髪をとめた、めまわりの黒ーい店員が、わたくしかもです★BRUTUS、ちなみに仕入れすぎました。来月のロッキングオンジャパンにはブルーハーツの別冊がつくですよ★

No title

nemuriさん
「なぜ彼らの出す音に惹かれるのか」は、私の「まず、音がでかいから好き」というスタンスからさらに一歩入ったところにある問いですね。それは確かに言葉にするのは難しい。それぞれの受け取り方もあるのでしょうし、こうして皆さんの意見を聞いているのが楽しいです。
兵庫さんのブログを見ました! バイク便に間違われて立ってたマーシー、普通にチケットプレゼントに応募してきたヒロトさん……いつでも彼らは等身大ですねえ。

ammoniteさん
そうそう、ライブだと体全体で音を受け止めてる感じするよね? 私は時々音を飲み込んでる気になるときもある。でかい音は、それがいいんだよね。
ギターの名前、ジャックにしたのね! 今度JACKにも会わせてね。

No title

ぷにすけさん
ブルーハーツなんかには特に、好きなものをあまりにまっすぐに好きって言っててなんか照れちゃうな……みたいな歌が多いですよね。でも、その芯がいまだに変わってないヒロトさん&マーシーは、本当にすごい! 

jomさん
「リアリティ」なの? そこは素直に「リアル」じゃなくて? 生々しい感じ=リアリティは最終的には虚構の意味を含むと思うけど……読んでると、彼らは実に生々しい=リアルで好きという文章に思える。
スナフキン、私もマーシーに似ていると思う。前にハウリンキャッツでもスナフキンとマーシーについて書いたことがあるなあ。ムーミンは原作に近いちょっと不気味な感じのする絵が好きです。アニメ版ってかわい過ぎない?

レフュージアさん
あ、次、誰かにお会いするときの文章には「私はペネロペ・クルス似で」って書こうと思ったのに、先にやられてしまった(笑)
来月のロッキンジャパンの別冊ブルーハーツの絡みで、兵庫さんがあのようなブログを書いてたわけですね。なるほど。納得しました!

No title

すいません、自分でもおかしいなと思いました(^^;
考えてみたら、リアルともリアリティとも言い切れない気がしてきた。リアルというには、具体的すぎる気がする。確かに彼らは存在するけど、実際には自分は彼らに接触するわけでもなく、音楽を聴いてるだけだし。
リアルに迫ってくる、リアリティ?
うー、変ですね。ええい堅苦しぃ!
そこに立って、そこでかんじる!
私の語彙力ではこんな表現しかできん!
何がいいたいのかよくわかりませんね、はい気にしないでね、へへへ。
ムーミンは確かに雰囲気ちがいますよね。
アニメであれだと子供が怖がるのかな?

No title

jomさん
リアルとかリアリティの話をしていると「14才」が頭に流れてきます。あれの「リアル より リアリティ」の言葉の解釈みたいな話になりそうですね。リアルというには具体的、っていうの、すごく面白い言葉ですね。
私はリアルかリアリティで言えば、ヒロトさんやマーシーはリアリティのある人たちだと思うな。リアルを超越していくリアリティというものがこの世にはあって、現実なんかどおでもいいんだよ、もっともっと生々しい感覚を教えてやろうか、って迫ってくるのが彼らの音楽。ある種の演劇や物語に似ています。

そうか、ムーミンって子供向けなんだっけ……本ばっかり読んだりしているので、見事に「おこさま用」というカテゴリをすっ飛ばしていました。

No title

読みましたよ、BRUTUS。ヒロト、写真かっけー。
博士のおうちにヒロトを招いたのとか、色々なエピソードお持ちなのでもっと読みたかったなぁ。
私自分のこと伝えるの下手だから、3月にmashimaniaさんにうまく色々伝えられるか不安です・・・。

ちなみにCOASTチケット届きました。mashimaniaさん、届いた整理番号ヤバイんです。足ガックガクです。
また近づいたらメールします!

No title

常駐ヒロトスキーさん
あんまりヒロトさんのプライベートな姿って出ないもんね。ヒロトさんを尊敬する同級生/ともだちとしての博士が書く「ヒロトさん像」は、確かに私ももっと読んでみたい。

コースト、私、整理番号スゴイ後ろだよ。てゆうか常駐ヒロトスキーさん、気になるからそれ、すぐメールしようよ(笑)足ガックガクって、いまからそれはガックガクしすぎだろ。なんだよ、2枚取ってないのかよチケット。いいなー。

3月に会える人がたくさんいるのが嬉しいです。うふ。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://howlincats.blog114.fc2.com/tb.php/360-e78c5f39

 | HOME | 

Calendar

« | 2017-08 | »
S M T W T F S
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

Monthly

Categories

Recent Entries

Recent Comments

Recent Trackbacks

Appendix

ましま にあ

ましま にあ

Hey ho,let's go!

ましまにあと直接連絡を取りたい方は
mashimania(´・ω・`)hotmail.co.jp
(´・ω・`)を@に進化させて下さい!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。