ハ ウ リ ン キ ャ ッ ツ

 五線譜という名の線路を辿り、きみと奇跡を探しに行こう。

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鉄カブト3/ロックンロール・ジョリーロジャー


大いなるすべてのロックンロールよ。
次こそおれの順番だ。

ほんとうはいまだにステージに立つことに慣れない。
おれを見上げる観客たちの眼を恐ろしいと思うことすらある。
ロックンロールなんてそんなものだろう。
弱くて、だめで、ろくでもなくて、臆病なやつだからこそ愛せる音楽だ。
おれはその中でもとっときの馬鹿だから、はじめてロックンロールに衝撃を受けたときからずっと、プレスリーに、コクランに、レノンに、ジョプリンにラブレターを書くことで、なんとか生きてくることができた。
そのすべてが届かない手紙だったとしても、そんなことはどうでもよかった。

ロックンロールなんて実際はちっとも格好良くない。
やっぱりおれは苦笑まじりにそう思う。
痛んで、苦しんで、喚いて叫んでじたばたして、やっとのことで少しだけ嘔吐することができる。
嘔吐がのどに詰まってそのまま知らない橋を渡った馬鹿が大勢居る。
死んだやつが多すぎる。
あまりに深い、ロックンロールの暗い闇。

それでもおれは歌うのだ。
ささやかな勇気を振り絞ってあのスポットライトの中に踊り出て。
ロックンロールとともに手を取っておれは行く。
おれを生かしたすべての曲とともにおれは目を見開いて行く。
騙すならばいっそ「命なんていらない」と思わせるほど、心の底までごつい炎で焼き尽くしてやろう。
ステージの上では完璧に別人になってしまえるほど、あの壮大にばかげたロックンロールに騙されてやろう。

ロックンロールの記憶を抱きしめて、決して離しはしないのだ。
おれの魂の奥底で、ロックンロールはいつでも、どんなときも高らかに鳴り響く。
おれの魂はおれの頭蓋骨のなかにある。
びりびりと髑髏を大音量で震わせて、痙攣しながらおれは光のほうへ歩むのだ。

だから、死んでいったすべてのロックンロール・スターに中指を立ててやれ。
……ざまあみろ。
武器を持たぬ弱いおれは膨大なロックンロールの思い出にまみれ、この身を守って生きていく。
おれはずいぶん素敵な鉄カブトを手に入れた。
眼を閉じれば鳴り響くエレキギター、1・2弦の10フレットを押さえつけて海賊船の出航のように鳴らすんだ。

今夜も始まる。
さあ、最高に騒がしい、頭蓋骨まで震えるやつをまずは1曲。



用意はいいかい? 

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