ハ ウ リ ン キ ャ ッ ツ

 五線譜という名の線路を辿り、きみと奇跡を探しに行こう。

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ロックンロールが聴こえるかい


村上春樹さんの『1Q84』の第3巻が今週金曜日に出るので、わくわくしすぎて落ち着かない。CDやDVDも出るまえわくわくするけどね、本の出版を待つわくわく感はちょっと別物だ。文章に内包された物語に私はいちばんの信頼と、希望をいまだに抱き続けている。
自分が張り切って開店と同時に本屋に行くのを想像する(できれば本もCDも、私はネットじゃなくて店頭で手に入れたい性格だ)。既に遅刻は会社に通知してある。1Q84遅刻だ。仕方ない。戦士みたいな気持ちで店内を行き、平積みになってるその本をそっと荘厳に一冊手にとって、お会計を済ませた瞬間、それは私の一部になることが約束される。もうカバーも袋にも入れてくれなくていいよ! ってレシートを本に挟んで、そのまま鞄に突っ込んで、ああどうしよう、読みたい、でもいま読むのちょっともったいない、でもやっぱり読みたい、って、会社に向かう電車の中で読み始めちゃう。
私は去年の6月に『1Q84』の1・2巻を読み終えて感想を書いている。第3巻を読んだらまた感想書いたりするのだろうな。それにしても楽しみだ。とりあえず伊坂幸太郎の『SOSの猿』を買ってきたので、それを読んで落ち着こうと思う。私にはやたら本を買って読む時期と、既に持ってる本を読んでる時期とあるのだけれど(本を読まないときというのは、有り得ない)いまは買って読む時期に入っていて、ハードカバーの収納に困る本を含めバンバン買っている。で、もちろん、これも買ったよ。


ヒロトさんのインタビューが載っている『ジャパニーズ・ロック・インタビュー集』。ヒロトさんの話していることはもちろん、その他の方々のお話も面白い。もともと私はインタビュー集みたいなものが好きなんだね。日本のロックンロールに関しても、ムッシュかまやつさんの『ムッシュ!』や内田裕也さんの『俺は最低な奴さ』は読んだし。そのときも「もう少し、日本のロックンロールの先駆者たちについての知識を我々は深めたほうがいいのではないだろうか」って書いているけれど、このインタビュー集読むとさらにそう思うね。ロックンロールやる奴って、あんまり後輩を育てることに熱心じゃなくて、いつまでも自分ひとりで遊んでるようなところがあるからさあ、こういうインタビュー集とかでレコードやその人のことをたくさん話させて、それを残しておかないと、なかなか続いて行くのが難しいよな。そういう意味では後進を育てることに意欲的でやさしかった清志郎さんや上田現さんなんかは、ほんとうに寛大だったんだなあ。

ミッキー・カーチスさんとかムッシュかまやつさんとか、鮎川誠さんの仰っていることの一部が、うちの父が経験して私に話してくれたことと一緒で面白いな。タブ譜がないからみんなでレコードプレイヤーの前に集まって音取ったりとか、ロックンロールだ! ってなる直前はレイ・チャールズの「ホワッド・アイ・セイ」をコピーしてたりとか。昔のほうが音楽に対しての接し方が今よりずっと真剣だったから(こんなに垂れ流しの状態ではなかっただろうし、LPは高かったし、楽譜もなかったし)テクニックとしても上達するし、やってるほうの気持ちとしても覚悟があるというか、心持は違っていただろうね。

インタビューの下に注釈でアーティストの名前などについて記述があるので、日本のロックンロールを作ってきた人たちについて知るための入門編としてもお勧めだ。それぞれの語るビートルズやローリングストーンズについての憧れを抜き出して読んでいるだけでもすごく面白い。インタビュアーの越谷さんは年号を言われると「ローリングストーンズだとあのアルバムが出た頃」など、何でもさらりとロックンロールに結びつけて話していて、またそれがさらりと相手に伝わって「そう、その頃おれはあの歌を聞いて」とつながっていくのが凄い。ロックンロール語で会話が成り立ってる! 

ヒロトさんのインタビューはマンフレッド・マンに衝撃を受けたことからマーシーとの出会い、ロックンロールというものはどういうものか、などについて彼らしく語っていてそれはもちろんいいのだけれど、私は仲井戸麗市さんの語ることにグッときたぜ。チャボさんは素敵だ。チャボさんの話す言葉には物語がある。

(ビートルズの武道館公演に行ったことに関しての言葉)「大人達は女の子達の泣き叫ぶ歓声で演奏がほとんど聴こえなかった、なんて言うじゃない。でも子供達は聴こえたんだ。聴こうとしたんだ。子供達は曲を知ってるし。大人は文化人も含めてニタニタ笑ってたけど、みんな聴こえたんだよビートルズ少年少女には」

いつだって聴こえてるんだな。ちゃんと耳を澄ませば聴こえてくるんだ、ロックンロールは。ロックンロールは今日も強くてやさしかったぜ。

コメント

No title

やべっ 1Q84の発売日忘れてた。
楽しみにしてるわりに、すぐ発売日忘れる私はアマゾンの予約に頼りっぱなしです。
本は全然読まないけど、村上春樹は睡眠時間削っても読みたい。
届いたら引きこもりになって読もう。わくわく。

……ジャパニーズロックインタビュー集も忘れてた。リマインドありがとう、ハウリンキャッツ。
これからはアマゾンとここを頼りにするよ。

No title

私は読むのがとにかく早いので、気をつけてゆっくり、ゆっくり読むようにしたいよ。引きこもりになって読むのわかるよ。私もこの週末は「1Q84」のために予定を空けてあるんだ。わくわく。

ジャパニーズ・ロック・インタビュー集は立ち読みでも構わないが出来れば買って読んでくれ。ロックンロールにとっ捕まった人間たちの語ることは面白い。
あと、写真がぜんぜんないのがいい。インタビューの最初にそれぞれが作ったアルバムの写真がポーンと一枚あるだけでさ、本人の写真は一切なし。そこがいい。

No title

昨日TVつまんなくて、ニアさんの前の日記読みまくってました。ニアパパのこと読み落としてて、コメントしようとしたら最新日記に引用されてた....。
シンパシーを感 じ る わw
ニアパパ凄い!超カッコイイよー!!
今もギターやっててこの話を楽しそうにするってとこにグッときた。間違いなく、それがまたニアさんに繋がっていってるんだなー☆と。

私も本買う時期/家のを読む時期とありますよー。
あと、音楽しか入らなくて全く読まない時期w
今年入ってからはずっとそうで、読みかけの本が10冊くらい....。どーすんだ俺(:_;)

No title

こんばんは。明日の発売に備えて、1Q84コーナーを作成してきました。早速今日じゃないの!?と詰め寄るフライング組に振り回された一日・・。村上春樹の凄さをちょっと感じました。どきどき。インタビュー集は、わが城・音楽コーナーで展開予定です。こちらも楽しみ。文章に内包された物語に、一番の信頼と希望を抱いているという所、書店員としてすごく何だかうれしかったです~★

No title

全身ブチさん
過去記事まで読んでもらえて嬉しい! そしてニアパパ(可愛いなこの呼び方)の記事でシンパシーで嬉しい!
いまは父はクラシックギター弾きなんだけどね。こないだ父の楽譜を整理していたら自分で作曲したらしい歌を見つけたわ。「マサトシ(仮名、ホントは父の名前)音頭」って言うの。何か自分を讃える音頭だったの……この自己顕示欲……親子だなあって思った……。

レフュージアさま
買いましたよ『1Q84』第3巻ッッ!! そうか、レフュージアさんは書店員でしたね。今日はお客さんいっぱいだろうな。忙しい1日になることでしょう。インタビュー集もぜひ城に平積みで!!

かつて本とレコードとギターの重みは感じたことがない。他のものは箸でも重いのに。希望は重量では量れないからな。

No title

今日はほんとにいちきゅうはちよんデーでした・・。当店は田舎のため、完売してませんが、文芸書としては異例のペースで売れていく!何度きかれたことか・・。売り上げ的にも喜ばしい日でしたね★本の重さを苦痛に感じたことがないです!重い・・と感じてもその重さがうれしかったりして。何かすごく、仕事のやる気がでましたよ。素敵な言葉をありがとです★

No title

ふふふ。もったいなくてじわじわと『1Q84』を読んでいます。やっぱりいいなぁ、村上春樹は。日本人に生まれてこの人の文章を読むことができて良かったー!! って空に向かって叫びたい。この核心の円周をぐるぐる回っているような悩ましい感じがたまらん。書店員さんとしても、良い本が売れていくのを見るのは、きっと喜ばしいことなんでしょうね。
本屋さんには希望があります。夢があります。愛があります。絶望や恐怖もあります。まだ名づけられていない全ての感情を、そこでは少々のお金で購うことができるのです。誇れ、書店員。

No title

すごーーーくうれしいです!ありがとうございます!働いている者としてこんなうれしい言葉はないです。書店員になってよかった。色々あって、最近は頭を抱える事の方が多かったりしましたが、すごく元気とやる気がでましたよ!誇ります!頑張って★ありがとうございます。今日は週末ということもあり、1Q84を求める客が更にずらり・・。待ちかねていたのって言葉をきくとうれしいですね~★コーナー作成したので個人的に好きなポートレイト・イン・ジャズも展開中。よくぞ日本人に生まれけりを実感しますね。

No title

お仕事ですから、きっと大変なこともたくさんあると思います。頭を抱えちゃうこともあるよね。でも、全国の本屋さんがストか何かを起こして、もう本なんて売らない! 燃やす! とか言いだしたら私はきっと泣きます。本が誰かの唯一の希望になる日もありますよ。お仕事がんばってください。
1Q84、読み終えました。やはり村上春樹は良いです。でも今までのものに比べるとイージーだね。うん、これちゃんと記事で書こう。

No title

俺も読んだよ。良かったよ。
1、2と読んでるから3は案外すんなり読めたな。

1Q84を体に染み込ませたら「ジャパニーズ・ロック・インタビュー集」読みます。これも買いました。

No title

そうなんだ、すんなり読めちゃった。そのすんなりさが引っ掛かるんだよ。うん、これやっぱり記事で書こう。1・2・3と続けてもう一度きちんと読みなおしたい作品ですね。続編があるのかなあ。

順調に本を買っていますね。枕元にブックタワーができてるのって、この世の快楽のうちのひとつだよね!

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