ハ ウ リ ン キ ャ ッ ツ

 五線譜という名の線路を辿り、きみと奇跡を探しに行こう。

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映画紹介「キンキーブーツ」

どうやら私はやたらドラァグ・クィーン系の映画を好む癖があるらしい。 「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」は言うにおよばず、ミュージカルにもなった「ラ・カージュ・オ・フォール」も大好きだ。それって変態? 性的に倒錯してる? いいえ、ちょっと「変りもん」なだけよ? 「キンキー」の意味をどう取るか、それひとつでがらりと様相を変えるこの映画、ところどころにいかにも英国らしいブラックユーモアなんかも織り交ぜてあって、私にはとても面白い映画だったのだ。


「どうしたらいい?」と人に判断を仰ぐ言葉が口癖、ちょっとふるわない男チャーリーは、突然の父の死で代々続く靴工場を継がなくてはならなくなってしまう。でも社長に就任した直後、実は工場は倒産の危機だと知り、なんとか活路を見出そうと右往左往。そんな彼が見つけたまだ手のつけられていない靴の「市場」とは、ドラァグ・クイーンたちが窮屈そうに履く「男性用?! セクシーブーツ」だった! 
これはフィクションではない、という断り書きが最初に入っていたもので、ドキドキしながら見終えたけれど、後で調べたらさすがに「ドラァグ・クィーン用ブーツで工場が立ち直った」というのは言いすぎ、のようです。でも、撮影で使われた工場はこの話のもとになった、本物の工場なんだって!


ものづくりが好きだとティム・バートンの「チャーリーとチョコレート工場」の「チョコ製造過程を見せる」ようなはじまり方の「靴づくりの流れを勉強」っていう導入部分に面白さを感じるのかもしれないけど、私はやっぱり赤いハイヒールで踊る少年ローラのシーンにぐっときたなあ。初めてヒールのある靴を手に入れたときって、どうしてだろう、嬉しいのに少し後ろめたかったりして、女の子はドキドキするんだ。歩きにくいんだけど、踊ってみたくなったりしてさ。私もできるなら、初めてヒールを履いたとき、あんなふうに踊りたかったな。

設定が跳んでいるぶん、話としてはすごくスタンダードでわかりやすい「再生と出発」の映画。「フラガール」とか……同じイギリス映画だと「フル・モンティ」とか。主人公チャーリーを除いて、ほかのみんなはとにかく自分の信じるものが確固としてあるのね。チャーリー父はとにかく「靴」。ローラは「女装する自分」。チャーリーの婚約者は「常識的思考、もっとあっさり言えばお金」だし、ローレン(靴工場従業員の女の子)はなんだかんだでチャーリーを信じてるし、靴工場の職人たちは「自分の腕」を信じてる。その間を優柔不断のチャーリーがふらふらして、なかなか自分の信じるものを見つけられない。これはそういう映画なんだと思う。

でも、だからこそ、ラストシーン、あんな場所で、あんな恰好で、まさに自分の目線をほんの少し……かなり? 引き上げて、もう一度まわりを見回してみたチャーリーの姿は、素敵なのだ。そしてそのあとに展開される「彼女たち」の大活躍といったらもう! ブーツ絶賛の歌、なんてかっこいいの!

おそるべしドラァグ・クィーン達、伊達に15センチもあるヒール履いてない。視線の在りかが高いぶん、彼女たちだからこそ見える世界もあって……ピンヒールに夢と希望を乗せて、カツカツ歩け、乙女たち! 

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