ハ ウ リ ン キ ャ ッ ツ

 五線譜という名の線路を辿り、きみと奇跡を探しに行こう。

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映画紹介「コーヒー&シガレッツ」


こないだ友人と一緒に飲んでいて、私より年上の男性がテーブルの上に投げ出した煙草が「マルボロライトメンソール」だったものだから、思わず「それ、18・9歳の吸う煙草じゃないの?!」と文句を言ってしまった。今考えるとそんな罵倒はお節介だし、文句の内容にも問題がある。
しかしことほど左様にカップ一杯のコーヒーや煙草、或いはお酒などに纏わる思い出というものは、年を重ねるごとに多くなるように思う。真っ黒で熱く苦いコーヒーはやっぱり憧れた大人の飲み物で、紫煙を素敵に吐けるオトコと言うのはいつだって魅力的なのだ。そんな大人のコーヒーと煙草の世界を描いているのがこの映画、その名も「コーヒー&シガレッツ」。最近私の中でとみに愛が増しているスティーブ・ブシェミが出演しているからほとんど「ジャケ買い」みたいに借りたのだけど、煙草の煙のように見えそうで見えない11のショート・ストーリーのだらついた感じはなかなかよろしかったのだ。

私の愛するブシェミが出ていたのはたった3分ほどだったけれど、いかにも彼らしい使われ方で嬉しかった。他にもイギー・ポップやビル・マーレイなど、なかなかいい人材が飄々と出演していて、たまらなくなる。イギーはあんないかつい顔をしているくせに低姿勢でイイね。
11のショートストーリーは関連があるのかな、と思わせるものも中にはあるのだが、ほとんどは独立している。そして、それらのストーリーには感動があるわけでなくささいな行き違いを描いたりあんまりにもささやか過ぎる恋のようなものの姿を描いたりしている。私たちは特に完結しない、何が起こるわけでもないひとつひとつのストーリーを追っているうちに、自分たちが普段必死で追おうとしている整合性や物事の順序なんてものがだんだんどうでもよくなっていることに気づく。正に、「煙に巻かれる」のだ。
例えばよくまとまっているな、などと感心させられる映画では真っ先に切り捨てられるであろうどうでもいい場面の数々が、この映画の中ではしっかりと息づいている感じ。想いが交錯してしまい、巧く言葉では伝わらなかったりするときに一息置いて、活躍するのはコーヒー&シガレッツ。それでも伝わらない思いもあり、去っていくものがあり、煙草を乱暴にもみ消したあとの捨て台詞やコーヒーをほんの少しだけ残すような葛藤がこの世には確かにある。そういう感情を上手に救い上げた感のある、なかなか粋な映画だった。

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