ハ ウ リ ン キ ャ ッ ツ

 五線譜という名の線路を辿り、きみと奇跡を探しに行こう。

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劇団四季ミュージカル「ライオンキング」・2010/12/20

時々、コンサートやミュージカルのグレイトなチケットが舞い込んでくるんだよな。たいていは、まあ、アレだ、接待にもいろんな形があるんだなあ、ってやつで、うちの会社はボスはじめ、数名しかいない上役が揃いも揃って無粋でね。素敵なチケットが巡り巡って到来しても、ミュージカルとかコンサートとかにまるで興味がないのだよ。がっつくのは私だけで、今回も餌にパクリと食いついたね! 

ライオンキング12周年だそうです。

以前からいちど観てみたかった「ライオンキング」。12周年を迎える当日に観劇できて感激だ!


目の前で繰り広げられる動物たちの営みに、夢中で前のめりになって食らいつくように見ていたら、係員さんに心配されたぜ! だって、おもしろいんだ、ライオンキング。出てくる動物たちは、パペットだったり、手で振り回すようになっている鳥の模型だったり、車がついていて舞台中を引き回すようになっているガゼル(?)の群れだったり、リアルを追及しているものなんて、なにひとつない。歌舞伎の黒子のように、動物を操る人間たちが「いるけどいない」設定になっているわけでもなく、人の形を生かして、ちゃんとそこにリアリティのあるサバンナを創り出している。竹馬みたいなものに乗って操っているキリン、足に人が入って動かす象、そういうどこか「手作り感」を残したアートないきものたちに囲まれて、いちばん人間としての原形をとどめているのが、主人公の一族であるライオンたちだというのが一種、逆説的でおもしろい。サバンナに住む他の動物たちのあっけらかんさに比べると、主役としての荷を負わされたライオンたちは、血族、掟、王としての威厳、そういうものに囚われて、劇の中ではいちばん人に近い姿として描写される。皮肉かもしれないな、と思う。

主人公で次期王としての運命を生まれながらに持っているシンバが成長して、前王であるシンバの父を謀殺した叔父をかたき討ちに行く後半あたりは、物語としては類型的で、いわゆるスター・ウォーズやドラゴンクエストにも見られるような「選ばれし血族、その父から息子へ受け継がれるもの」の精神論、それが悪いわけではないけれど、これはもう、好みだね。たぶん私自身がこういう話をあまり好きではないのだろうな。その反面、シンバがまだ幼くて、まんまと嘘や策略に何度も引っ掛かってみたり、王になることの恍惚に安易におぼれてみたりする前半部分の生き生きした描写はいいなあ、と思う。物語全体を通しては、巡りゆく命、サークル・オブ・ライフが一貫してテーマとなっているので、3時間ほどにぎゅっと凝縮された連環するいのちを象徴する幕開けと幕切れのデジャブの感覚には、やはり新鮮なカタルシスと感動を覚える。
しかし、順番が完全に逆なんだけど、有名な挿入歌である「ハクナ・マタタ」ですか、シンバが朗々と歌いあげる「心配ないさ~♪」でうっかり大西ライオンが頭の中に出てきてしまって、あ、大西ライオンだっ! いや違う! こっちが本家本元なんだ! とすごくいいシーンなのにちょっと笑ってしまいそうになりました……。

悪いのだけれどどこか憎めない(っていうの、悪役の典型だけどさ)シンバの叔父スカー役の川地啓友さん、ヤングシンバとシンバの恋人となるヤングナラを演じていた小林翼くんと井上花菜さんなどが私はとてもいいなあ、と思いました。あと、ハイエナのダンスも格好良かったな。ライオンキングは演じる人によってすごく作品の印象が変わるミュージカルかもしれない。話自体はシンプルなのに、身のこなしや動きはすごく難しいから、ひとつひとつの所作がいわゆる動物的に機敏かどうかでもそうとうイメージが変わる気がする。

12周年記念ということで、本編が終わった後、またキャスト全員揃っての特別アンコール。歌とお礼の言葉があり、最後にはスタンディング・オベーションとあいなりまして、万雷の拍手止まず。10回ほども幕が下がっては上がり、キャストの皆さんは何度も何度も客席に向かってお辞儀を繰り返し、手を振ってようやく客電がつきました。

いま、そこで起こっていることをナマで観る、という意味では、ロックンロールのライブもこういうミュージカルも同じ範疇に入ると私は思っています。ライブも劇団四季も歌舞伎も落語も宝塚も前衛演劇も、物語の流れている場所はぜんぶ好きだ。どこへ行っても私は、あのひとのように目を最大限に大きく開きっぱなしにして、前のめりに全てを飲みこんで咀嚼したい。

夢中なんだよ、いつだって。そのことを、心配なんてしてくれるなよ。


コメント

ライオンキング、10年くらい前に見に行きました。もう10年も経ってるのか!!
今でも主人公の声色とか舞台の演出とか 断片的ですがはっきり覚えてます。多分それだけ楽しかったんだろうなぁ。
四季は他にキャッツを見に行きました!あれは本当にあの世界にのまれました。
わたしも結構 舞台や演奏会好きなんですよね。へへ。

おぉ。グレイトなチケット!うらやましい!
四季は・・・高いよね(笑)
なかなか、頻繁には行けないけど
さあ・・楽しむぞ!楽しんじゃうぞー!と意気込んで
あの異世界にどっぷり浸かるのがすきです。
キャッツ見たいなー・・・。

か さん
ライオンキングは小学生のときくらいに観たほうがおもしろいし記憶に残るミュージカルかもしれないと思ったよ。小さい頃にライオンキングの世界に触れることのできた、かちゃんがうらやましいな~。
キャッツは大人が観ても面白いよね。私も、もう一度、と言わずに機会があればもう二度三度観たいです。

ぷにすけさん
チケット高いですね~! 劇団四季だけじゃなくて、全体的にミュージカルや演劇のチケットは高すぎると思う。私ももっと観に行きたいのを我慢して、時々わくわくで観に行くんですよ。
ああ、やっぱりキャッツももう一度、観に行っちゃおうかしら~。

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