ハ ウ リ ン キ ャ ッ ツ

 五線譜という名の線路を辿り、きみと奇跡を探しに行こう。

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金色の日々

・どうやら人には金色に見えるらしい週間が始まる。ん、私にはあんまり金色に見えないな。まぁ、ふだんから金色の日々を送ってるからよゥ。などと負け惜しみを言いつつ、ジョニー・サンダースを聞いている。ジョニサンってさ、マーシーに似ているよね。レコード屋でジャケットを眺めつつ「マーシーに似ている」「マーシーに似ている」と思うと手放せなくなり、もう買う以外に私に何ができるだろう。泡立つ金色の日々のあっちこっちに、私はマーシーの面影を見つけ出すのがじょうずなんだ。しかし、歌、下手だな。いや、マーシーがじゃなくジョニサンが。ギターもそんなにうまくもねえよな。いや、マーシーがじゃなくてジョニサンが。

・5月29日、岡山オレンジホールでの「BONE TO RAN!」、クロマニヨンズの他に斉藤和義さんとTHE BAWDIESが一緒にやるやつね、行こうと思っていた友人が行けなくなってしまいそうなので、誰かお譲り出来る方がいたら2枚、チケット余っているそうですよ。関西方面にお住まいで「実は行こうか迷ってたんだけどやっぱり行こうかしら!」という方は、真島にあのメールアドレスまでメールを下さい。

・基本的にひとつのことにしか集中できない難儀な性格、音楽も聞き流すことはできぬ。本も読むときは無音でないと気が散る。よって日々の生活のなかで「音楽か、本か、映画か」といった苦渋の選択が常につきまとい、何週間かごとにスイッチが切り変わる。いま、音楽から本に切り替わったとこ。
音楽は大ざっぱに言うと、ブルースを源流に遡る形でしばらく聞いていた。シカゴじゃなく、ニューオーリンズのブルースが好きだ。ニューオーリンズのブルースはシカゴのものと比べると明るい。いろんな国の音楽とよどんだ河の水の匂いが入り混じり、たぶんそれは私が生まれ育った場所の雰囲気をも彷彿とさせるんだろう。初めて聞くけどとても懐かしい。ピアノが幅をきかせてるのもいい。弾くのはギターがいいし、それはもうゆるぎなくカッコいいけれど、聞いているなら私はピアノの音が好きで、肌に合うんだ。ドクター・プロフェッサーというふざけた名前のピアノ弾きがニューオーリンズにいて、この人のピアノが驚異的に美しい。夏を告げる雨、水の玉が傘の上をころころ転がって行くようだ。連れて歩きたいピアノ。リー・ドーシー、ドクター・ジョン、ヒューイ・ピアノ・スミス、みんなみんな実に素敵。そして、ああ、こんなところにも彼の面影が。私のロックンロールの大航海の話は、また今度ゆっくり話してあげよう。


本の話、折り返して書くよ。




・本をたくさん買った。本の重さはぜんぜん苦にならぬ。日本の作家では辻村深月に手を出してみた。『凍りのくじら』『スロウハイツの神様』どちらも軽い女性らしいしなやかさで物語を編んでいる。ストーカー側に転んでしまった男の描き方がもの凄くうまいな。イメージとしては加納朋子の書くものに似ているかなあ。私は、女性の書くミステリが好きなんだ。どの作品も、物語を書く、ということの恍惚と不安に真っ向から挑んでいて、いい。

同じく女性作家、角田光代『八日目の蝉』。安定感抜群。映画化も頷ける。こどもを成す性であり、そこから逃げられない「女性」の葛藤や矛盾や愛についてこんなふうに書いた人はいままでいなかったんじゃないか。女性のなかには、自分が女性であると納得するまでに長い時間がかかるタイプがいるんだよな。母性本能なんか、べつに女性の持って生まれた感情じゃねえもんなぁ。女性として生きてく上で覚えて行くんだよ。母と娘、というのは最も美しい形の相似で、だから同族嫌悪もあって。この小説にもいろんな女性が出てくるけど、みんな、私にどっかすこし似ていて、しょうもなくて、馬鹿で、不完全で、甘えんぼで、ちゃっかりしていて、いとしい。

ポール・オースターの新刊、もちろん柴田元幸さんのすばらしい訳による『オラクル・ナイト』本日読了。ハードカバーの本なのに面白くてやめられず駅構内を読みながらふらふら歩く。なんだかよくわからないけど、オースターの本って地下鉄に似合うんだよな。電車の走るガタンーゴトンというリズムに文章がぴったり同調する。オースターの描くものって、すごくリアルなんだけど、気付くといつの間にか不思議な世界に足を踏み出している。そこまでの持って行き方がわざとらしくなくてすごく自然なものだから、登場人物が気付いて戸惑うとき、私も一緒に戸惑っている。淡々としているのに熱い。マッチの燃えがらみたいな文章。かっこいいなあ。今回のお話、オースターの得意な物語内物語がいっぱいに詰め込まれていてびっくり箱みたい。おまけに、『なんとなく、クリスタル』みたいに(この例え、古すぎるんだろうか)文章内にところどころ注があるんだけど、その注が饒舌で、2ページにわたって延々続いたりして、斬新。すごく考え抜かれたソリッドな文体を操りつつ、既存の文学を壊しにかかるアナーキーさがまだちゃんと残ってるのがすごいな。やっぱり大好きだ、オースター。

オースターを読み終わって取りかかったのがリョサの『緑の家』。まだ読んでなかったんだ……はずかしいぜ。ノーベル文学賞作家の代表作なのにね。マルケスは好きでいくつか読んだからラテンアメリカ文学の一種独特などろりとした空気感には慣れているつもりだけど、現在上巻の真ん中辺、いったいこれから何がどうなるのかまだぜんぜんつかめない。何人かの主要人物の状態が交互に描かれているのだけど、文体としてはとても不親切で会話文が会話文の形で置かれていなかったりするので読んでいてとても頭を使う。この文体が不親切なところがゴリッとしてて、いかにも骨太で、いいなあと思う。普段から親切で目配り行き届いた教科書的な文章を好む人間には向かないと思う。そろそろ登場人物一覧を作らないと、何が何だかわからなくなりそうだ。1冊の本の中に広がる荒野。ああ、これからこの物語どういうふうになるんだろう。わからなすぎて、楽しみ極まりない。

ゴリゴリの文体に疲れたら読もうと用意したのは野坂昭如『エロ事師たち』だ。どうだ、この抜群に気のきいたコンビネーション。我ながらセンス最高だと思うぜ、リョサと昭如。関西弁で繰り広げられる会話、最高。まだ10ページくらいのところにいるんだけど、そこまででもうおもしろすぎて、先を読むのがもったいないくらいだ。野坂昭如は『火垂るの墓』で有名になっちゃったけど、真骨頂はこっちだな。たまらん。

『緑の家』のあとはセリーヌの『なしくずしの死』が私を待っている。青い空にあわだつ金色の日々、ラテンアメリカ、ニューヨーク、あるいはフランス、特急の行き先はお好みのまま。生きてきてこの方、何度もそう思って擦りきれそうな感想を、今一度口の端にのぼらせよう。


本を読むのって、ほんとに面白ぇ。

コメント

私、この間まで辻村祭りでしたよ(笑)
別作品の登場人物同士が、ちょこちょこ繋がってるので
気になって次々読んでしまった・・・。罠だよ。

金色週間はじまりましたねぇ。
積んである本読めるかな・・・。



緑の家

難解なRPGを放置するみたいに、
一旦休憩していたんだけど、
また再開したとことだったよ。
攻略本でてないの?アレは。

朝起きて、コメントを読んでちょっと笑ってしまいました。ぷにすけさん=辻村深月、tokageさん=リョサ、というのが、私にとってはとても似つかわしい組み合わせだったんだ。もちろんぷにすけさんがリョサを読んでいると書いていたら「へぇ、そう言うのも読むんだ」と思ったろうけど、辻村深月の柔らかい文章の雰囲気は、ぷにすけさんによく似合う。そして『緑の家』のあの文章の手ごわさを、一種のRPGと思えるtokageさんの面白がり方も、またリョサによく似合う。本が人を選ぶということもある。でもみんなクロマニヨンズが好きで、ここには、いろんな風が縦横無尽に吹いている、その感じが何ともいい。

ぷにすけさん
『凍りのくじら』の中のあの人が『スロウハイツ』で出てきましたよね? 辻村さんの嫌みのないサラリとした文章、すごくいいと思いました。スロウハイツの後、何を読んだらいいかなあ?

tokageさん
なんと同じ本を読んでいるとは、嬉しい!!
難解なRPGをやるみたいに、ここはお互いパーティーを組んであの本をやっつけましょうよ!! 「緑の家同盟」! 他にも誰か読む人いませんかね。「よし、なんだかよくわからないけれどその面白いんだかつまんないんだかわからない本を読んでやろう」という限りなくばかばかしい試みに乗ってくれる方、私の読んでいるテキストはバルガス=リョサ作『緑の家』(上下)岩波文庫版です。みんなで読めばいけるんじゃね?!
ちなみに「Ⅰ」の登場人物・概要まとめはもう出来ているよ! いま「Ⅱ-1章」です。

乗った

今日はまったく金色じゃなく働いてるよ。
事務所で見てる。
長く放置していたので、斜めに読み返したりして、
私も「Ⅱ-1章」。
私は白魔導師で後方支援するからさ、
にあちゃんどんどん攻撃してよ。
ときどき「よくまとめた」って褒めて癒すから。

にあさんこんばんは。お邪魔します。
なんだかんだ言って、こちらに来てしまいました。なんか、やっぱり、自分が好きなものをひとが好きって言ってるのを聞くと嬉しくなってしまいます。



ジョニーとマーシー似てますよね!やっぱりそうですよね!
レスポールJr.使いですし。明らかにジョニーのがどうしようもないひとなんですが、雰囲気も相通ずるところがありますよね。いかにも「ギタリスト」らしくて、ちょっと世間から外れてるような。かっこいい…
やってる音楽もクロマニヨンズと似てるなあってつくづく思うのです。

ちなみに半年わたしの携帯の待ち受けに居座ってたましまさんの記録を断ち切ったのがジョニーです(笑)かっこいい!


シカゴの泥臭さも、ニューオーリンズの娯楽性もとっても好きです。
後者はやっぱりジャズの影響からか洗練されてる美しさがありますよね。にあさんが「懐かしい」とおっしゃる気持ちがわかります。
スッと体に馴染むんですね、いい音楽は!

ルイーダの酒場

tokageさん
オッケー、私も乗った。白魔道師なんですかtokageさん、ずるいなあ。需要は少ないと思うし、ハウリンキャッツの中でもコアすぎる部類になるので、あとで「緑の家同盟」のカテゴリを作って私のストーリー表を載せますよ。

りおさま
こちらでははじめまして、でしょうか。メールを下さいましたよね? コメントを書いて下さってありがとうございます!
りおさまは「ジョニサン=マーシー」に食いついてくれて、嬉しいなぁ。下手だ下手だと書いていますけど、もちろん私もあのろくでなしが好きで好きでたまらないのです。でも、私は携帯の待ち受けはいまだに、ましまさん。

ブルースお聞きになるんですか? 実に深い世界で、私は入り口でまだまだ迷ってますが、よかったら今度、りおさまのお勧めなども教えて下さいね!

私にとっては全然、金色の日々じゃありません。
でも、やっと決まった就職先なんで頑張ります。笑

私、前までジョニサンってジョニーにさんづけしているんだと思ってました。
ジョニーって誰だよって話しですよね。
ジョニーサンダースで略してジョニサンですよね。 
そして、マーシーに似ているって分かるような気がします。

花さん さん
「頑張ります」って言えるうちはまだ大丈夫! 就職、ほんとうに厳しいようですが、決まって働く場所があり、お金をもらえるのはいいことですよね。私も黄金週間じゃなくてもがんばろう……。

ジョニさん、いやジョニサン。彼だけはなんだか縮めて呼びたくなる魔法がかかってます。ジョーラモとかキーリチャとか言わないのにね。
ましまさんの顔の系統ってありますね。エドワード・ファーロングとか……スナフキンとか。

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