ハ ウ リ ン キ ャ ッ ツ

 五線譜という名の線路を辿り、きみと奇跡を探しに行こう。

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IAN&NIA

眠るように日々を送っています。夏が終わる頃はいつだってそう。

素敵にうれしいメールを頂きました。イアン・デューリーのお勧めアルバムはなんですかって聞かれたの。キャッ、私もまだ彼とは恋に落ちて間もなく、まさにデートのまっただ中なんだけど、あの人の良さはほんとうにみんなに知ってほしいから、そう聞いてくれて嬉しいわ。私が彼に恋をして、やたらこのごろイアンイアン書いているから聞いてくれたのでしょうが、もひとつ、たぶんイアン・デューリーに関しては、彼のやってきたすばらしい音楽に反比例して、あまりにもこの国において情報が少なすぎるせいもあると思う。だいたいね、ちょっと私の怒りを聞いて欲しいんだけども。たいてい、気になるミュージシャンがいたら、いまどきネットでまず情報を集めるでしょう。そしたら出てくるのはウィキペディアってやつでしょう。みんないちどくらいお世話になってるでしょう。なのにこのイアン・デューリー、日本版のwikiがないの。だれも編集してないの。だから、にわかファンの私ごときに聞くしかないという状況が訪れても、それは仕方ないことになっちゃうのね。こないだとある友人とも「こともあろうにイアン・デューリーのウィキがペディってないとは何事だ」「そうだそうだ、こんな国は滅びろ」という話で3時間ほど呑んだのですが、ほんとにね、けしからんよ。えぇ、そんなこというなら自分でやれよって話ですね。もちろんもう少し私が彼とのデートを重ねた暁には、自分で編集したいと本気で思います。それが私のいまの大いなる野望であります。

イアン・デューリーは1942年にイギリスで生まれ、7歳のときに小児まひにかかり、左半身が不自由になりました。デビューは35歳と遅く、活動のほとんどはブロックヘッズというバックバンドと一緒にやっています。音楽的にはパブ・ロックか、パンクロックの初期に分類されることも多いようです。いちばん有名な曲はやはり「Sex,Drags&Rock'n Roll」でしょうね。ロックンロールというと必ずどこかで出てくるこの有名な言葉の元祖は、おそらくイアン・デューリーなのではないでしょうか! 



私はどうも、ものすごくうまいバンドよりもどこかに「やや難あり」のロックバンドというのが好きなようです。ロックンロールバンドというのは、ひとりではちょっとダメそうな奴らがごそごそと集まってやってみて、そしたらものすごい力を発揮した! という相乗効果というか、マイナスとマイナスの掛け合わせというか、そういう部分が面白いので、ぜんぶ上手いと、上手いなぁと感心はしますが、気分的にはしっくりは来ない。イアン・デューリー&ブロックヘッズの場合は、ブロックヘッズはものすごく上手いんですよ。でもイアン・デューリーは決して上手くはない。そこが絶妙。何でもうまけりゃいいってものでもないことは皆さんもよくご存じでしょうから、この気持ちは分かっていただけると思います。
ただし、曲は本当に多彩です。ほとんどジャズのような曲から、レゲエの要素をいちはやく取り入れたもの、ラップもありますし、もちろん王道のロックンロールも。聞いていてほんとうに耳が惹きつけられます。一音も聞き逃すまいと、私はいつも必死で彼らの音を追いかけています。

あ、そもそもおすすめのアルバムは? という話でしたね。エルビス・コステロやニック・ロウなどスティッフ・レコードの連中とつるんでいた頃の最初のアルバム「New Boots & Panties」ももちろんいいですが、私はセカンドアルバムである「Do It Yourself」でかんぜんに痺れました。でも最初に買うなら「Sex,Drags&Rock'n Roll」とか「Reasons to Be Cheerful」「Hit Me With Your Rhythm Stick」(なんつータイトルなんだよ……)など有名な曲がたくさん入っているベスト盤もいいと思うよ! ちなみに、かなり故意もあって訛ってうたう人なので、もはや英語だと思って聞かないほうがいいようです。


さっきさらりと言及しましたが、イアン・デューリーは左半身が不自由ないわゆる障害者です。でも、私が彼の音楽に初めて触れたとき、そんなことは知らなかったし、知ってからも特にどうということはありません。イアン・デューリー自身は(おそらく彼の中では様々な葛藤はあったと思いますが)私の大好きなアメリカのアニメである「サウスパーク」に出てくるような、人の悪い、思わず笑ってしまった後で笑ったことを誰かに見られていないかそっと周りをうかがうような、そういうブラックジョークに満ちた内容の歌をいくつか書いています。自分の障害を逆手に取ったような歌です。いちばんすごいのが「Spasticus Autisticus」……イギリスの、確か障害者団体に応援ソングを頼まれて作ったこの歌は「俺は脳性麻痺で自閉症! お前らに俺の気持ちがわかるもんか!」と始まります。ブラックに輪をかけて闇色!!
こういう問題はいろいろデリケートな部分もあるだろうし、そういえば最近も『五体不満足』の著者である乙武さんのネットでのやり取りで「不謹慎」とか「傷つく人がいる」とかいろいろ意見が交わされていたようだけれど、多くの人がなるべく見ないふりをして済ませようとしがちなこういう部分に踏み込んでいく姿勢というのは、ほんとうにすごいと思うんだよな。さっきも言ったように、私が彼の音楽を聴いて好きになったときに、イアン・デューリーが障害者だったどうこうは知らなかったからまったく関係ないけど、さらに好きになった理由のひとつには、障害に対して彼がものすごいスマートで意地の悪いブラックジョークの持ち主だったから、というのはやっぱりあるなあ。私は人が悪いから、ブラックジョークが好きなんだよ。ブラックジョークを言える人も、好き。

ちなみにイアンは2000年に胃癌で亡くなっています。56歳。嗚呼。音楽だけでなく俳優や絵や脚本の才能もあった人のようです。私はもう少し、彼と手をつないで行こうと思います。彼と一緒なら、今まで見えなかったものが見えそうな気がするのです。もしも私よりもずっと彼と仲がいい方がいたら、彼を知るのに役立つ書籍や音楽などを教えて下さるとうれしいです。


ねえねえ、イアン・デューリーが最初にやってたバンドの名前、「キルバーン&ザ・ハイローズ」っていうのよ。綴りが違うから(こっちのハイローズは「KILBURN AND THE HIGH-ROADS」)、あのハイロウズとはもちろん無関係なのだけれど、なにか縁を感じるわ!!


コメント

イアン・デューリーのこと、もっとよく知りたいな…と思ってたところにこの記事を拝見できてラッキーでした!

最近買ったコンピCDにSEX, DRUGS & ROCK'N'ROLLが入ってたり、パブロック界隈とかを掘り下げてると名前がちょいちょい出てくるので、気になってたのです。あの曲自体ファンクっぽさがあってかっこいいなーって思ってたら、色々なジャンルをやるんですね!
やることが一貫してほとんど変わらないバンドも良いですが、色々手を出すバンドも素敵ですね!クラッシュ、クイーン、レッチリとか大好きです。


意地の悪さというか、攻撃性というか…危うさが垣間見えるロケンロー野郎は、無条件で惹かれてしまいます。ちょっと毒があるひと、トゲがあるひと、闇があるひと、かっこいい!

りおさん
イアン・デューリー、ネットで調べてもあまり情報が出てきませんものね。私もいろいろ回り道して、いまやっとイアン満喫しています。

やっぱりパブロックの御大がごろごろいるスティッフとの関連が深いので、ジャンルとしてはパブロックに分類されるのだろうなあと思うのですけど、ほんとに曲調は多彩です! りおさんが挙げているような、基本的に演奏がうまいバンドがお好きならばハマるかもしれません。私も、クラッシュ、クイーン、レッチリ好きですね。

イアン・デューリーって批判とか皮肉が最終的には自分に向いてるんですよね。きわどいけど他者への攻撃性はあまりない。だから、彼はやっぱり優しいのだと思います。

YouTubeで、"I wanna be straight"のPV(?)を見ていたら、ブロックヘッズにウィルコ・ジョンソンがいてびっくりしました。

面白い音楽を聴いていると、どこかでまた他の面白い音楽に繋がっていて、これだからやめられません!

ルードガールさん
あ、そうです、ウィルコもブロックヘッズでやってた時期があるんです。「ラーフター」というアルバムですね。でも、私はブロックヘッズとしてのウィルコのギターはあまり好みではないので、本文には書きませんでした。
今年のウィルコの来日公演時、ベースを弾いていたのがブロックヘッズのノーマン・ワット・ロイでした。そもそも私がイアン・デューリーを聞き始めたのは、彼のベースプレイが凄まじくて震えたからです!

ほんとに、次から次へと面白く転がっていくので、参ります。大漁の釣りみたいなもので、あらこんなお魚がかかったわと思ったら、次の針にはもっとでっかい魚が! その次には極彩色の見たことない魚が! という感じでしょうか。ぜんぶのお魚を、ぺろりと美味しく頂きたいです。

今日、ついにその日がやってきました。
イアンと初めての出会い…それはお茶の水でした!

一枚ずつ見ていったレコードに、IAN DURY & the BLOCKHEADS という文字。
ジャケットはピンクの花柄。かわいいじゃないかー。
あ、Do it yourself というアルバムです。
これ、ニアさんがやられちゃったというアルバムなんだね!
今は帰宅中の電車の中なので、まだ聴いてないど、イアンに会えたことが嬉しくて報告しちゃいました。

ルードガールさん
わぁ、イアンとの初邂逅、おめでとうございます! あのアルバムのジャケット、ちょっとサイケでかわいいですよね。私も大好きです。1曲目から私、ぜんぶ大好き~。ルードガールさんのように、ベースラインを追いかけてしまう人だと、ノーマンのうねるベースはきっと面白いに違いない。ファンクあり、レゲエあり、ジャズあり、なんでもありのサーカス集団、ブロックヘッズの素敵アルバム、是非ぜひ楽しんで、また感想を聞かせて下さいね~!!

この週末はイアンと共に過ごしました。キャッ。

ニアさんの言ってたことがすごくよくわかりました。
百見は一聞に如かず、ですね!
ブロックヘッズ、本当にうまい!なんてファンキーなの!!!
そしてノーマンのベース、ジャズみたいだ!!!
彼の音はものすごく存在感がありますね。
ああ、レコードを聴いているだけでこんなにすごいノーマンさん、ライブではサウンドに加えてあの容姿、さぞかし怪人チックなんだろうなあ。

そして繰り返してアルバムを聴いているうちに、イアンが、
彼の声とあの歌い方が、不思議ととても愛しくてたまらなく
なってきました。どうしてなの?
私、イアン・デューリーという人のことを全然知らないのに、
なんかもうすごく好きになっちゃってるよ。

ルードガールさん
いつルードガールさんからコメントが入るかしらと思って、わくわくしていましたよ。イアンと過ごす週末! 濃厚!
最初の曲のイントロからハートをぶち抜かれませんか? ノーマンのベース、めくるめくようでしょう。ほぼジャズですよね。ウィルコと来たときはフロントふたりが見た目がスゲェ上にテクニック勝負で、妖怪大合戦のようでした。あれは大変いいものを拝みました。

イアン、あんな声であんな歌を歌うのに、どっかにかわいげがあるんですよ、何か、外で遊びたいのに遊べなくて窓から覗いてる少年みたいな、へんに透明でさみしいような雰囲気を私は感じます。みんなでもっと愛しましょう、彼を!! 

次はぜひ「ニューブーツ&パンティーズ」を! こちらのファーストは、もっとお茶目で、いろんな色のキャンディのようにきらきらした曲ぞろいのアルバムとなっております。出会ったら、ぜひお買い求めください!(完全に回し者)

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