ハ ウ リ ン キ ャ ッ ツ

 五線譜という名の線路を辿り、きみと奇跡を探しに行こう。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

豊かな才能を持て余した神々の遊び……?




番外編の「とある」であります。番外編である理由は、単に貰ったものを自慢したくて書いているからです!
もちろん「豊かな才能をお持ちの諸君の無駄遣い」シリーズでも良かったのですが、あの伝説の消しゴムハンコ職人さんから届いたものを見たとたんに、ぽーんと物語が浮かんでしまいました。


本編の「とある」シリーズ最新作は「とある夜長月の甲本ヒロト」となっております。ちょっと甲本ヒロト話が続いたもので、番外編では真島昌利推しで参ります!(大げさに言ってみたけど、つまりは通常営業に戻っただけだね)





「……もしもし! にあだよ、元気?」

職場の繁忙期も落ち着き、ようやく定時で帰れる日々が訪れた。今夜は久しぶりにゆっくりとご飯を作って、甲本ヒロトと真島昌利を喜ばせることができて、うれしい。まだ食べ足りないのかスプーンを舐めるのに余念がない甲本ヒロトに「お替りは自分で持ってきてね」と声をかけ、私はきのう素敵なものを送ってくれたともだちに電話をかけている。いまは少し遠くに住んでいるそのともだちとは、距離をものともせず、たくさんのメールや手紙を交し合っているのだ。遠いと思えば遠いけれど、メールだって電話だって手紙だってあるこの世の中、遠いといっても国内だもの、ともだちでいることに不自由なんてなにひとつない、というのが私たちの論理。たぶん私から連絡が来るのを予想していたのだろう、いくつもコール音が鳴らないうちに飛び込んできたともだちの声は、いつにもまして明るく、華やいでいた。

「そう、あれね、きのう受け取ったの。ほんと、うれしかったよ。ありがとう~! しかし相変わらず、手先が器用なんだねえ。ほら前も、手作りのレターセット送ってくれたじゃない? あのときもびっくりしたし嬉しかったけど、今回は特にね」

ともだちと話しながら、私は思わずダイニングテーブルに座っている真島昌利を横目で見て笑ってしまう。真島昌利はいま、黙々と、ある作業に熱中しているのだ。

「けっこう前に、甲本ヒロトと真島昌利と暮らし始めたんだよ~、もうすごいかわいいよ! って、甲本ヒロトとか真島昌利の写真、私がメールでいっぱい送りつけたのはもちろん覚えてるんだけどさ。ただの親ばかって言われるかな? って思ってたよ。まさか、その写真がもとで、あんなかわいい消しゴムハンコ作っちゃうなんてね。いつも思うんだけど、ほんとに消しゴム彫ってああいうの作るんだよねぇ……最初はただの四角い消しゴムなんだもん……すごいなぁ。ほんと凄いよ。
今回とりあえず真島昌利ができたから送るね、って手紙に書いてあったけどさ、一目見て、真島昌利が珍しく感情を前面に出して大喜びだよ。もう、あたしにもハンコを触らせてくれないんだから、あ、いまもね、自分の持ち物に貼るシールをね、あのハンコをぺったんぺったん押して、作ってるんだよ」

真島昌利の顔をかわいくデフォルメしてあるそのハンコ入りのシールは、すでに部屋のあちこちに貼られていて、たとえば真島昌利が大事にしているゲーム機とか、お気に入りのソファの隅っことか、はては冷蔵庫の中のビールにまで。現在、さらに作成しているところを見ると、真島昌利にはまだまだ所有権を主張したいものがあるらしい。

「でもさあ、甲本ヒロトが拗ねちゃってさあ。なんで……ぼくのぶんはないの……みたいな、かなしい目をしてたよ。次はきっと甲本ヒロトの分も作って送ってくれるよ! って言っておいたんだけど、あはは、いやこれ、催促じゃなくてね! 甲本ヒロトの分も、その魔法の指で、作って送ってくれるの待ってるけどね! うん、とにかく真島昌利がハンコ気に入ったみたいでねえ。あ、さっきもね、荷物が届いたんだけど、真島昌利ったらあのハンコ持ってね、玄関に走って行っちゃって、すごい自慢げな顔で受取のハンコ押したがってさ。それじゃだめだよって言ったんだけど、もう無言の圧力がすごいんだよ。さいごには配達のお兄さんも笑っちゃって、端っこのほうに押させてくれたんだ」

ともだちの笑い声を幸福に聞きながら、私は食器のど真ん中にハンコ入りシールをべったり貼り付けようとしている真島昌利に注意を投げる。その器がお気に入りなのはわかるが、そこに貼られたらもうカレーライスは盛れないよ……。

「うん、もう、ほんとにありがとう。手紙もうれしかったよ~。あっそれでさ、手紙に書いてあったこと、もう少し詳しく聞きたいんだけど、えっ、何よぅ、とぼけて! 嬉しいことあったって書いてたじゃん! なになに、とうとう結婚とか?! なんだ違うの? え、あたしはぜんぜんだよ。明日も職場の子に誘われて、合コン参加するんだけど、もう何か、そういう出会いの場が久しぶりすぎて、いまからどうしていいかわかんなくなってるよ」

お互いのことをよく知っているともだちと、こうして気兼ねなく喋るのはいいなあ、と思う。職場の人間関係とはまた別だ。何の含みもなく、ただ昔の話とか、最近の様子とか、聞いた音楽とか、読んだ本のことをとりとめもなく話している。ともだちの声はやわらかく、かのじょが作る消しゴムはんこのイメージ、いまだ子供のころ胸をときめかせて聞いた童話の世界をどこかに宿しているような雰囲気そのものだ。電話が苦手で、ふだんはほとんど長電話なんてしない私だけれど、相手がかのじょなら別。久しぶりだし、明日は土曜日だからいいじゃない、と、2時間45分、彼女としゃべって、最後にもういっかい、送ってくれた消しゴムハンコのお礼を言って、ようやく電話を切った。そのころには、かのじょにもらったハンコをせっせと押して作った真島昌利の「おれのものはおれのもの」主張シールは、ちょっとした束になっていて、どこか貼る場所はないかと大きな目をきょろきょろさせているのを押しとどめるのが、けっこう大変だった。



夜更かししたので、遅く起きた朝。すでに部屋の中は、あちこち真島昌利自作シールに浸食されている。ああ、結局、食器やマグカップにもシールがひっついている……。ダイニングテーブルの自分が座る位置に貼るのは、やめてほしかった。テーブルから剥がすのに大変な手間がかかってしまう。散歩に行けば行ったで、きちんとシールを携帯し、やっぱり周囲のいろんなものにシールを貼りたい様子で目が泳いでいる。猫はだめ! ねこは! ナマモノだから! もう、日のあるうちは、真島昌利が貼ってしまったシールをはがしに回ったり、そこは貼っちゃだめ! と注意をするだけで、あっという間に暮れて行ってしまうのだ。
自分のシールが作れないので、拗ねて体育座りで部屋の端っこの角にぴったりと嵌っている甲本ヒロトをなだめながら、あわててお出かけの用意をして、なるべく早く帰るね、と言い残し、部屋を出た。人数合わせに誘われた合コンとはいえ、年頃の男性と話すのは、このところ仕事が忙しかったせいもあって久しぶり。いつもとは違うイメージで行ってみよう! と、普段なかなか袖を通せないかわいいワンピースなどを思い切って着てみて、ちょっと明るい気分だ。どうにか時間通りに職場の仲間たちと合流、待ち合わせ場所でとりあえず会釈した男性陣は、思っていたよりずっと素敵な人が多い印象。

……がっつくわけじゃないけど、今夜はなかなか楽しく飲めそうだな、なんて思った、私が馬鹿?


「あはは、なに、それ~?」


お店について、上着を脱いだら男性陣から苦笑交じりの声が飛ぶ。ぜんぜん気づかなかった、まったく知らなかった。自分では相当体をひねらなければ確認しづらい左肩の裏側あたりに、いつの間にか、ちゃんとあのシールが貼ってあった。

おれのものシール。

「……売約済って言われたら、もう、声かけられねえよな」


みんなの笑い声の中、まったくもうっ、と、恥ずかしさで思わずテーブルに顔を伏せて。つぶった目の暗闇に浮かんでくるのは、ちょっと意地悪に微笑んでいる、真島昌利の顔。



……このシールは剥がさないまま、早めに帰ろう。




ニヤニヤ笑うあいつの頬に、契約成立のキスを押してやろう。









ぷにすけハンドメイド☆
☆素敵な素敵な消しゴムハンコをプレゼントして下さった、ぷにすけさんにたくさんの「ありがとう」を!☆


コメント

うわぁぁ。なんか・・・大変なことに!
どうしよう。どうしよう。
シールはがすの大変でしょう!ごめんなさい。
まさか、そんなに喜ぶとは思わなかったから
真島はんこだけにしたんですけど。
・・甲本はんこも・・・あるよ?(小声)
でも、シール戦争勃発すると困るし。内緒にしとこうか。

ホントにカワイイね(^з^)-☆

すごい!これは、ナンシー関もびっくりの腕前です。
是非とも甲本ヒロトとふたつ並んでるとこ見たいです!

なんて可愛いの!
ぷにすけさんのハンコ大好きです。
前回のハンコ編も大好きで 真柴子猫に見せて
お母さんはこういうのが欲しい!と、ぷにすけさんみたいな
クロマニヨンズのハンコが欲しい!とオーダーしたのですが...
いいなぁ!貼りまくりたいな。
あんまりにも可愛くて!が多くなりました。
いや真島昌利に貼ってもらいたいなぁ~!!

ぷにすけさん
かわいいハンコをほんとうにありがとう!
相変わらず、うちはシールだらけだよ。どこもかしこも真島印!

甲本ヒロトハンコも……あるの?(小声)今度見せてね。とりあえず、シール戦争勃発を遅らせるために、その情報は、生まれたてのさそりのように内緒にしとこうぜ。

ひろにゃんさん
ほんとに可愛いんですよ~。ぷにすけさんの作るハンコの、マーシーの雰囲気がすごくすき!

ヤムヤムさん
今回、現物を送って頂いて、私も「ほんとうにハンコなんだな」ってびっくりするやら感心するやら……。ぷにすけさんの作るヒロトハンコも可愛いんですよ。またご紹介できたらいいな(さりげなく、新作へのプレッシャーをぷにすけさんへかけてみた)

真柴猫さん
そうだ、真柴子猫さんもハンコ職人でしたね! いいな~、母娘でものづくりができるのって。うらやましい。
可愛い! とかスゴイ! で、感情のテンションがあがると、やっぱり文章に「!!」が多くなりますよね。ぷにすけさんのハンコを見ると、私はいつでも「!!!!!!!」な気分になるんだぜ!

こんにちはー。

か、かわいい!
けしごむはんこを作れる方って尊敬します。どうして細い凸を残して彫れるのでしょう。

これは真島昌利くんじゃなくてもシール貼りまくりたいです。あちらこちらに。

きゃー

かわいいかわいいい!(じたばたじたばた)
いいなぁ。(羨望)

…コメント、
ぷにすけさんみたいにかわいく書けた?(不安)

凛華さん
バンダナからはみ出た髪の毛の感じがすごいですよね。かわいいのに、よく似てる。真島昌利のお気に入りになるはずです。私もお気に入りだ!

tokageさん
に、偽ぷにすけが出たぞーーーーーーー!!!

ぷにすけさんは、ぷにすけさんという人が醸し出す雰囲気が既にかわいいので、ちょっと文章を真似したからと言って、かわいくなれると思ったら大間違いなの! イラッとした! おれ、イラッとしたね! 久しぶりにSGで横殴りすんぞ!

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 | HOME | 

Calendar

« | 2017-05 | »
S M T W T F S
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

Monthly

Categories

Recent Entries

Recent Comments

Recent Trackbacks

Appendix

ましま にあ

ましま にあ

Hey ho,let's go!

ましまにあと直接連絡を取りたい方は
mashimania(´・ω・`)hotmail.co.jp
(´・ω・`)を@に進化させて下さい!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。