ハ ウ リ ン キ ャ ッ ツ

 五線譜という名の線路を辿り、きみと奇跡を探しに行こう。

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映画紹介「めがね」


もたいまさこという女優は不思議な人だ。物語を持っている。何気ない浜辺の、何気ない小屋に彼女がちょこんと座っているだけで、何かが始まりそうな予感がして静かにわくわくする。映画「めがね」、全編そんな彼女の雰囲気に満ち満ちた、何かが起こりそうで、でも最後までのんびりとした……結局、何か起こったっけ? 起こったと言えば起こったけど、という、そんな物語。


春。どこかの南の島の浜辺には、いろんな人がたどりつく。旅をしてきたタエコは、ハマダという旅館に宿泊する。宿の主人ユージ、かき氷屋のサクラ、高校教師のハルナ。易々と人の生活に入り込んでくるような、この島の少し奇妙な人々との触れ合いに戸惑うタエコ。けれど、彼らの優しさは、ゆっくりとタエコの心を満たし始める……。朝、浜辺でする「メルシー体操」、どうにもおいしそうで身もだえする「ハマダ」のごはん、ときにはひとりでたそがれてみること、「めがね」は、まっとうな生活を教えてくれる。


登場人物はみんなそろって確かに映画のタイトル通りめがねをかけ、ちょっと不器用なところもあったり、もてあます気持ちがあったり、小さく嫉妬したりしながら時を紡いでいる。本来ならなくてもいいはずの顔の付属物「めがね」も、自分の体の一部としてそのままさらりと受け入れることのできる島。ラスト近く、島からの帰り際、タエコがめがねを落とすシーンがあるが、あれはこの島に「たそがれ」を置き去った、ということか、それともこの手の不器用さが受け入れられるのはこの島だけだよ、というやや皮肉な意味なのか。

浜辺での「メルシー体操」のシーンがとてもいい。先導するサクラ(もたいまさこ)はどこまでも青い海をバックに、まるで軽々と水平線をしょっているように見える。カメラワークにもしっかりと人の意思があり、細切れな描写はほとんどなく、後ろから前へゆっくりと回り込んだり、離れたところから近付いたり、アナクロな手法ながら、まるで映画を見ている人もそこにいるような気になるので、この映画には似つかわしい。

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